桐生にも“厚底騒動”直撃 使用可能不透明もピンなしスパイクで五輪目指す

[ 2020年2月21日 05:30 ]

空港で取材に応じる桐生
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 陸上男子短距離の桐生祥秀(24=日本生命)が20日、オーストラリア合宿出発前に成田空港で取材に応じ、愛用するアシックスの試作品「ピンなしスパイク」を履いて今後も東京五輪を目指す考えを明かした。長距離用の「厚底シューズ」を巡る騒動の余波を受け、今季使用できるかまだ不透明だが、諸条件をクリアし、本番で使用できることを熱望した。

 今季初戦を予定しているオーストラリア合宿。桐生は「ピンなし」持参を宣言した。予備としてピンが付いたスパイクも持っていくが、試合や練習で主に使うのは「ピンなし」。すでに五輪参加標準記録を突破している桐生は代表決定が懸かる日本選手権、そして東京五輪に向けて「今回の合宿でいけるという手応えをつかんでシーズンインしたい」と意気込みを語った。

 長距離界で好記録を連発したナイキの厚底シューズを巡り、世界陸連は新規則でシューズやスパイクの厚さなどを規制。特注品についても医療用などを除いては認めないとした。短距離スパイクにも適用されるとされ、昨季から特注の「ピンなし」で実績をつくってきた桐生陣営にとっても寝耳に水だ。桐生は「ルールに従うしかないが、特注がどこまで特注になるのか。(ピンの)角度を変えるのならいろんな選手が変えている」と解釈の明確化を求めた。

 「ピンなし」はまだ世界で数人しか履いていない。新規則では4月30日以降の大会で使用するには市販されて4カ月経過することが必要。現時点で「ピンなし」は販売されていないため、6月の日本選手権で使用できるか流動的だ。桐生は19年ドーハ世界選手権男子400メートルリレー銅メダルや、国内大会の100メートルで10秒0台をマークするなど「ピンなし」で実績を残している。桐生を指導する土江寛裕コーチは「(今後も)ピンなしでいきます」と明言していた。

 桐生は3月20日にオーストラリアの競技会に100、200メートルで出場を予定している。「気負わずに自分のレースをしたい」とシーズンインに向けて集中力を高めている。

 ◆靴底の新ルール 世界陸連が1月31日に発表。靴底の厚さは4センチ以下で埋め込むプレートは1枚まで。スパイク付きの靴底は厚さ3センチ以下となる。今年4月30日以降の大会で使用する靴は、4カ月以上前から市販されているものでなくてはならず、医療上の理由などを除き特注品は認められない。

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