グリズリーズが4連勝で今季初の勝率5割 終了間際には退場者3人のハプニング!

[ 2020年1月30日 16:31 ]

27得点を挙げたグリズリーズのブルックス(AP)
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 NBAは29日に各地で6試合を行い、西地区全体8位のグリズリーズは敵地ニューヨークでニックスを127―106(前半59―52)で下して24勝24敗。故コービー・ブライアント氏が現役後半で背負っていた「24番」のユニフォームを着用しているディロン・ブルックス(24)が両軍最多の27得点をマークし、チームは4連勝を飾って今季初めて勝率が5割に到達した。

 ただし終了間際にハプニング。第4Qの残り48・1秒、グリズリーズのジェイ・クラウダー(29)が124―106と18点もリードしていたにもかかわらず、すでに勝負をあきらめていたニックスのボールをスティールし、さらに3点シュートを放ったためにトラブルとなった。これを“紳士協定違反”ととらえたニックスのエルフリッド・ペイトン(25)が激怒。クラウダーがシュートを打ち終わったあと両手で突き飛ばして両者はもみ合いになった。

 ビデオ判定の結果、ペイトンはフレイグラント2(過度の反則)で一発退場。クラウダーはこの一連のプレーで2度のテクニカル・ファウルを宣告され、ニックスのマーカス・モリス(30)とともに退場処分となった。中断時間が長引いたためにグリズリーズは主力選手がベンチに下がり、渡辺雄太(25)に今季5回目の出場機会が巡ってきたが、勝負が決した時間帯でのプレーとあってオフェンスに絡むことはなかった。

 レイカーズと31日にロサンゼルスで対戦するトレイルブレイザーズは地元ポートランド(オレゴン州)でロケッツを125―112(前半71―60)で退けて21勝27敗。大黒柱のデイミアン・リラード(29)が36得点、10リバウンド、11アシストで8季目にして初のトリプルダブルを達成し、6試合連続で30得点以上をマーク(チーム記録)した。

 球宴に2度出場しながら右脚の「大腿四頭筋腱断裂」で1年以上、戦列を離れていたペイサーズの主力ガード、ビクター・オラディーポ(27)は地元インディアナポリスで行われたブルズ戦で戦列に復帰。21分の出場で9得点という成績で、3点シュートの成功は7本中1本だったが、その1本は3点を追っていた第4Q残り10・3秒での劇的な同点シュートだった。

 東地区全体5位のペイサーズは延長の末にブルズを115―106(前半55―51、延長15―6)で競り勝って31勝17敗。「マンバ(ブライアントの愛称)の精神力で打った」というオラディーポの土壇場での“一発”がカウンターパンチとなって、ここ4戦で3勝目を挙げた。

 <29日の結果>

*ペイサーズ(31勝17敗)115―106(延長)ブルズ(19勝31敗)
*ネッツ(20勝26敗)125―115ピストンズ(17勝32敗)
グリズリーズ(24勝24敗)127―106*ニックス(13勝36敗)
*スパーズ(21勝26敗)127―120ジャズ(32勝15敗)
サンダー(29勝20敗)120―100*キングス(17勝30敗)
*トレイルブレイザーズ(21勝27敗)125―112ロケッツ(29勝18敗)

 *はホームチーム

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