【松岡修造の目】大坂なおみ エース狙ってミス重ねる悪循環 やはり繊細な心が課題に

[ 2020年1月25日 06:30 ]

テニス全豪オープン第5日 ( 2020年1月24日    オーストラリア・メルボルンパーク )

ガウフに敗れた大坂(AP)
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 なおみさんは「我慢する」「一球で決めない」「諦めない」の3点セットを心に留めて勝利を重ね、女王になった。だが、この試合は苦しい場面でエースを決めにいこうとしてミスを重ねる悪循環に陥った。

 なおみさんはガウフさんが好きで、将来凄い選手になると称えている。その相手に強い自分を見せなきゃいけないという気持ちが働いたのかもしれないが、ミスをエースで取り返そうとするのは楽な道。タフな相手には通用しない。

 序盤は素晴らしいテニスをしたが、第1セット第8ゲームでグランドスマッシュをミスしてから崩れた。その後、大坂なおみはコートからいなくなってしまった。繊細な心の持ち主で、このままズルズルと世界ランキングが落ちる可能性もあるが、能力は申し分ない。復活することを願い、応援している。

 ガウフさんはファイティングスピリッツがあり、スケールの大きな選手。世界に新しいヒロインの誕生を告げる試合になった。(スポーツキャスター)

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