先発10人入れ替えを断行 パナソニック名将の選手マネジメント 開幕3連勝で首位キープ

[ 2020年1月25日 18:52 ]

ラグビー トップリーグ第3節   パナソニック62―10三菱重工相模原 ( 2020年1月25日    相模原・ギオンスタジアム )

<三菱重工相模原・パナソニック>福岡の代わりに11番のポジションに入ったパナソニック・梶(撮影・篠原岳夫)
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 4シーズンぶりの優勝を目指すパナソニックが三菱重工相模原から計10トライを奪い開幕3連勝。勝ち点を15に伸ばし、首位をキープした。

 18日のトヨタ自動車戦から先発10人を変更したパナソニックが、改めて選手層の厚さを示した。まずは前半6分にフランカーのポーコックが先制トライ。3点を返された後の同22分には、途中出場の山沢が裏へ抜け出し、最後はNo・8コーネルセンがチーム2トライ目。その後も今季初先発となったW杯日本代表のフッカー堀江、ルーキーながら開幕3試合連続の先発となったWTB竹山らがトライを重ねた。

 リザーブを含め、開幕3戦目で今季初出場となった選手は6人を数えた。そうした選手を含め、登録された23人がそれぞれの役割を果たしての結果。ロビー・ディーンズ監督も「6人の新しい選手を使った中で、チームが機能したことがうれしい。特に若手が活躍すると、スコッド全体に幅が出る」と大きくうなずいた。

 シーズンは今月12日に開幕し、5月9日の最終第15節まで全15試合を戦う長丁場。前主将のフランカー布巻やCTB森谷をサンウルブズに、FB藤田やWTB福岡を東京五輪を目指す7人制日本代表に送り出している上に、コンディショニング維持のためにも、主力選手にも適度な休養が必要となる。ディーンズ監督は「毎回先発で80分出場は体にきつい。試合に出る責任をチーム全体で共有する」と大幅入れ替えの狙いも説明。福岡に代わり11番で今季初先発したWTB梶がハットトリックを決めるなど、元オーストラリア代表指揮官の卓越したマネジメントもピタリとはまった。

 開幕ダッシュに成功したパナソニックだが、4月11日の第12節で神戸製鋼戦、同18日の第13節でサントリー戦、同25日の第14節でヤマハ発動機戦とシーズン終盤に難敵との対戦が集中している。まだ5分の1が終わっただけ。さらなる選手層の増強とコンディション維持に努め、“勝負の春”にピークを持って行く。

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