【玉ノ井親方 視点】間合い取るのがうまい徳勝龍、貴景勝と面白い勝負に

[ 2020年1月25日 20:51 ]

<大相撲初場所14日目>正代(右)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・尾崎 有希)
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 正代と徳勝龍の一番は土俵下の審判として見ていた。仕切りの時から正代は表情が硬かった。対照的に徳勝龍は淡々と所作をしている印象だった。

 正代は優勝争いのプレッシャーからか、立ち合いの当たりが今までのように良くなかった。すぐに左を差され、押し込まれた。それでも、何とか態勢を立て直し、もろ差しになって、押し込もうとしたところを左から突き落とされた。

 徳勝龍は回り込むのがうまい力士だ。結果論になるが、正代は右が入ったときにすぐに前に出るのではなく、一呼吸置けば良かった。ただ、あの場面で勝負を懸ける気持ちになったのも分かる。攻めていきたくなるタイミングだった。

 これで優勝に王手を懸けた徳勝龍だが、千秋楽の相手は貴景勝だ。優勝の可能性がなくなったとはいえ、大関にも番付のプライドがある。挑戦者の気持ちを忘れず、いかに自分の相撲を取り切れるかが、勝負のポイントになるだろう。

 貴景勝は下から押し上げる相撲を取ってくる。一方の徳勝龍は、正面から当たって左差しを狙うか、いきなりズバッと差しにいくか、相手の当たりをかわしてはたき込みを狙うのか。間合いを取るのがうまい力士だから、幕尻と大関の番付差はあるものの、面白い勝負を見せてくれるはずだ。(元大関・栃東)

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