関学大アメフット 新監督は理論派の大村和輝氏 鳥内流を踏襲しつつ「チャレンジ」

[ 2020年1月23日 05:30 ]

就任会見を行い、関西学院のシンボル時計台前でポーズをとる大村和輝新監督(撮影・成瀬 徹)      
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 関学大アメリカンフットボール部は22日、兵庫県西宮市のキャンパスで会見を開き、OBで大村和輝アシスタントヘッドコーチ(48)が2月1日付けで監督に就任すると発表した。28年間、チームを率いた鳥内秀晃監督(61)の後任となる新監督は現役時代に2度、甲子園ボウルを制し、社会人では複数チームでコーチを経験した理論派。学生との個人面談など鳥内流を踏襲しつつ、大村色を出して新たな歴史をつくる。

 甲子園ボウル優勝30回を誇る名門に、29年ぶりに誕生した新監督。しかも前任者は強烈なキャラクターだった。心境を問われた大村新監督は「大変やろうな」と率直に明かした上で、「凄い重圧はあるだろうけれど、チャレンジして次の世代につなげていきたい」と堂々と抱負を語った。

 鳥内監督が「どんな男になんねん」と問いかけてきた個人面談も、既に着手。「鳥内さんがどう表現していたかは分からないが、“オレがやんねん”という姿勢で自分たちでやることは大事」と学生が主体性を持つことは、引き続き求める。一方で、11年前に母校のコーチに就任後、練習方法や組織面であらゆる改革を提案し実行してきただけに、「守るのではなく、必要なことはどんどんチャレンジしたい」と、徐々に色を出すつもりだ。

 関学中からアメフットを始めながら、高校では当時の指導者と衝突して1年で退部。大学で再び始めるなど経歴は異色だ。「意外と鳥内さんより物事を論理的に考えています」と笑いも誘った48歳が名門を背負う。

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