レスリング恒例の年越し合宿 川井梨「2020年はもう五輪しか見えない」

[ 2020年1月1日 05:30 ]

レスリング代表合宿で組み合う川井梨(右)(撮影・会津 智海)
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 レスリング日本代表が31日、五輪前年恒例の年越し合宿を都内で公開した。3スタイル合同で2日まで行う。女子主将で57キロ級の東京五輪代表を決めた川井梨紗子(25=ジャパンビバレッジ)は「8月までのことしか考えられないほど、2020年はもう五輪しか見えない」と勝負の年を見据えた。

 1年前はどん底にいた。18年12月は全日本選手権で五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)に敗れ「このままやめようと思っていた時期」。そこから約半年間、国内での激しい争いを制して五輪切符を手にした。「全体を通して濃い一年だった」と振り返り、「乗り越えたからこそ強くなれた」と実感する。

 出場しなかった19年の全日本は、16年リオ五輪金メダリストの登坂絵莉(東新住建)のセコンドに付いた。東京五輪は逃したが最後まで戦い続けた先輩に「諦めない姿を見て目標があることの幸せを感じた」という。主将としても成長した一年。仲間の思いも背負い、金メダルを獲りにいく。

 《五輪出場2階級代表決定PO 3・8に変更》○…日本協会は2月1日に予定していた東京五輪出場枠を獲得している2階級の代表決定プレーオフが、出場選手のケガにより3月8日に変更になったと発表した。12月の全日本選手権で女子68キロ級の土性沙羅(東新住建)が左膝じん帯を、男子フリースタイル74キロ級の乙黒圭祐(自衛隊)が足首を負傷したため。土性は全日本を制した森川美和(日体大)と、乙黒圭は枠を獲得した奥井真生(自衛隊)と対戦する。

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