ゴルフ人気復活へ…ゴルフ専門動画配信サービスが取り組む施策とは?

[ 2019年12月13日 05:20 ]

米ツアーやタイガー・ウッズのレッスンなどを楽しむことのできる「GOLFTV」
Photo By 提供写真

 ゴルフ専門の動画配信サービス「GOLFTV」が今、ゴルファーの間で注目を集めている。

 米ツアーのライブ中継をはじめタイガー・ウッズのレッスンなど充実したコンテンツを売り物に、10月から日本語版のサービスを本格的に開始し、順調に契約者数を伸ばしている。現在は米国で制作された番組が中心だが、将来的には日本独自の番組制作やプレーに役に立つサービスの提供も検討中で、ゴルファー人口の減少に直面する日本で、ゴルフ人気の掘り起こしに挑んでいる。

 「GOLFTV」は米国の複合メディア企業、ディスカバリー傘下のディスカバリーゴルフが運営し、今年1月から世界配信を始めた。米ツアーと12年の長期契約を結び年間140試合以上をライブ中継するだけでなく、ウッズのゴルフ理論や哲学を紹介する独占番組も制作し世界中のファンから好評を得た。

 10月には日本でウッズと松山英樹、ロリー・マキロイ、ジェイソン・デーによるスキンズゲームも開催。その様子を無料で配信し、国内での認知度を一気に高めた。その反響に同社パートナーシップ&マーケット部門の保泉司文シニアディレクターは「ウッズの番組は日本でもかなり視聴していただきました。今はその“シーズン2”の撮影を行っているところです。スキンズゲームも思った以上の効果を得られました」と国内での浸透に手応えを感じている。

 同TVの視聴料金は基本プランの(1)月額1000円(年9000円)とプレミアム番組を視聴できる(2)月額1500円(年1万3000円)の2タイプがあり、1つのアカウント(契約)で4台のデバイスまで視聴可能。他の有料放送と比べても“お得感”がある。また米ツアーの試合を観戦する場合、通常のテレビ中継では試合の流れを追う全体放送しか画面に映せないが、同TVは特定選手だけをフォローする映像も別途視聴できる。つまり、特定選手の中に松山がリストアップされていれば、松山だけを視聴することもOKだ。現在は米ツアーだけだが、将来的には米女子ツアーなどもコンテンツに加わる可能性がある。21年以降の米挑戦を表明している渋野日向子の参戦が実現すれば、強力なコンテンツになりそうだ。

 同社は5月にゴルフメディアの最大手ブランド「Golf Digest」(米ゴルフダイジェスト誌)も買収。同誌の持つレッスン、ゴルフ場ランキング、ゴルフ用品に関する情報、さらにはネット販売などのノウハウを吸収することで、ゴルフのグローバルな総合サービス企業への進化を目指している。保泉氏も「(将来的には)スコア管理やゴルフ場の予約、レッスン、旅行などプレーにも役立つ情報を提供していければと思っています」と明かす。

 日本はバブル期に2000万人のゴルファーがいると言われたが、公益財団法人・日本生産性本部の「レジャー白書2019」によれば、18年のゴルフ人口は660万人まで激減。しかし、保泉氏は「日本のゴルフ市場は米国に次ぐ規模。ポテンシャルはあります。スマホを何時間もやるような人にGOLFTVのファンになってもらいたいです。そのためにわれわれが何をやればいいのか、今、社内で検討しているところです」と話す。

 同TVがスマホ世代に訴求するゴルフコンテンツを幅広く配信できるようになれば、ゴルフを取り巻く状況が変化することも十分考えられる。

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