ジョコビッチ 5時間死闘制し連覇!勝負どころで集中力発揮

[ 2019年7月16日 05:30 ]

テニス・ウィンブルドン選手権最終日 ( 2019年7月14日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン選手権男子シングルスで通算5度目の優勝を飾ったジョコビッチ(AP)
Photo By AP

 男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(37=スイス)に7―6、1―6、7―6、4―6、13―12で勝ち、2年連続5度目の優勝を果たした。同種目決勝の最長記録となる4時間57分の激闘を制し4大大会通算16個目のタイトル獲得となった。

 フェデラーに最終セットでマッチポイントを2度握られたが、ジョコビッチは驚異的な精神力で苦境を打開した。男子シングルス決勝で最長4時間57分の死闘を制すと恒例の芝を食べるパフォーマンスを見せ「歴史に残る選手とこんな試合をできて誇りに思う」と1番を表す右手人さし指を天に掲げた。

 聖地のセンターコートは「ロジャー、ロジャー」の大合唱が何度も起きた。男子で最多8度優勝を誇る芝の王者と相対し「観客がああなるのは分かっていた。落ち着く必要があった」と忍耐強かった。勝負どころで高い集中力を発揮し、タイブレークを全て奪取した。

 最終セットは今年導入された12―12からのタイブレークでプレーのギアを上げ、高い精度のリターンや敵陣深くに打ち込むショットで重圧をかけ続けた。3度のタイブレークではミスがなく「重要な場面で最高のゲームができた」と自賛した。総ポイントやウイナー(決定打)の数で劣ったが、世界ランキング1位の底力で小差の戦いをものにした。

続きを表示

2019年7月16日のニュース