リーチ主将宣言 フィジー戦は真っ向勝負 ラグビー日本代表

[ 2019年7月16日 18:03 ]

練習後に円陣を組み、チームソングを歌うラグビー日本代表
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 ラグビー日本代表は16日、6月10日から行っていた宮崎合宿を当初の予定よりも1日早く打ち上げ、主将のリーチ・マイケル(30=東芝)がW杯の前哨戦となるパシフィックネーションズ杯(PNC)初戦のフィジー戦(27日、釜石復興)に向けて「日本代表の成長をはかる試合になる」と語った。

 2016年秋にジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)が就任して以降の日本代表は、攻撃時にキックを多用し、効率良くエリアを獲得するアタック戦術を採用。一旦はボールを相手に渡してしまうことになるが、相手のフィジーはカウンター攻撃など、アンストラクチャー(整備されていない状況)を世界で最も得意とするチームとされている。

 過去の対戦で3勝14敗と大きく負け越している日本は、これまでの対戦ではボール保持率を高めることで活路を見出してきた。だがリーチは「今の(代表の)ゲームプランはカオス(混乱した状況)を作る。今までフィジーと対戦した時は、簡単にボールを渡さない(ことを重視した)。今回はあえてボールを与える」と宣言。3年半かけて磨いてきた自分たちの戦術で真っ向勝負する構えだ。

 フィジーは世界ランキング9位(日本は11位)の強豪。昨年11月にはフランス代表を敵地で、今月13日にはマオリ・オールブラックスをホームで破るなど、9月20日に開幕するW杯日本大会でも台風の目になるとの前評判が高いチーム。リーチも「かなり強い。今まで見てきたフィジーの中でも一番強い」と警戒する相手を上回れるか。66日後の大一番を占う意味でも重要な一戦になる。

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