“新日大三羽ガラス”木村太一 日本アマチュア選手権V「ホッとしてます」

[ 2019年7月12日 16:53 ]

日本アマチュア選手権で日本タイトル初制覇を果たした木村太一(日大3年)
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 男子ゴルフの日本アマチュア選手権は12日、三重県の伊勢CC(7002ヤード、パー71)で最終ラウンドを行った。

 首位に1打差の2位からスタートした木村太一(20=日大3年)が1イーグル、4バーディー、2ボギーの67をマークし、通算10アンダーで初優勝を飾った。68で回った日本アマチュアランク2位・中島啓太(19=日体大1年)が通算8アンダーの2位。前週の日本プロで復活優勝を果たした石川遼の弟・航(19=日体大2年)は通算3アンダーの15位だった。

 ピンクのユニホームを着た日大のチームメートから胴上げの祝福を受けた。宙に舞うこと5度。笑顔いっぱい。木村が初の日本タイトルを手にした。

 「凄い嬉しいです。それからホッとしてます。ずっと苦しかったんで……」

 3番パー5(526ヤード)で残り190ヤードの第2打を5Iでピン左手前3メートルに運び、このホールで2日連続のイーグルを奪った。序盤で首位に並ぶ好展開。しかし、2位に終わった昨年11月の文部科学大臣杯日本学生王座決定戦の体験が木村に楽観視を許さなかった。当時、東北福祉大1年だった米沢蓮に完膚なきまでに叩きのめされた。最終日、首位タイでスタートした米沢が66の好スコアを叩き出したのに対して木村はパープレーと足踏み。初日65の貯金を生かして2位は確保したが「自分は優勝できない人間なのかな」と深く落ち込んだ。

 そのどん底からはい上がるために木村が試みたのは発想の転換だった。

 「自分の実力以上のことをしようとしてたんだと思います。物の見方や考え方でメンタル的な部分もコントロールできることが分かってきたんです」

 たとえば、コースマネジメント。グリーンのセンターから必ず上りのパットを残すようにする。無理にピンを狙うことをせず、この1点を徹底するだけで気持ちは楽になった。この日は首位に並んだ後も時折、距離測定器で前の組のスコアボードをのぞき込みながらドキドキのラウンドが続いたが、最後まで集中力を切らすことなく日本タイトル制覇の重圧と戦えた。16番パー4(457ヤード)では149ヤードの第2打を9Iでピン4メートルにつけてただ一人2桁アンダーに乗せるダメ押しのバーディー。緊張するといつも無意識に出てしまうというあくびもこの日は一度も出なかった。

 「3人まとめて見られることが多い」という日大学生寮で同部屋の桂川有人(3年)、清水大成(3年)は既に日本学生選手権を制している。タイトルの歴史、重さで言えば、この1勝で先に学生日本一に輝いた好敵手2人を追い越した格好になるが、木村は「自分の実力を過信しないようにしないと」と苦笑いしながら自分を戒める。

 かつて日大には「日大三羽ガラス」と言われた片山晋呉、宮本勝昌、横尾要の3選手を擁した全盛期があった。令和という新時代に再びそろった3人の日本タイトル保持者。新日大三羽ガラスの今後に注目が集まる。

 

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