吉本ここね びっくり首位!リーダーボード見て「えっ…」

[ 2019年6月8日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヨネックス・レディース第1日 ( 2019年6月7日    新潟県 ヨネックスCC=6456ヤード、パー72 )

5番、グリーンでラインをよむ吉本(撮影・尾崎 有希)
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 本格参戦1年目の吉本ここね(19=不二サッシ)が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、自身ツアー初となる単独首位に立った。今季はここまで8試合中5試合で予選落ち。最高順位は39位という19歳が、新たなヒロイン候補に名乗りを上げた。1打差の2位は黄金世代の渋野日向子(20=RSK山陽放送)ら2人。前週初優勝を果たした原英莉花(20=日本通運)はイーブンパーの72で44位発進となった。

 最終9番のグリーン。吉本こはリーダーボードのトップに表示された自身の名前を見つけて「えっ」と驚いた。ツアーで首位に立つのが初めてなら、66も自己ベスト。初めて臨んだ会見では19歳らしく、初々しい笑みを浮かべた。

 「満点?そうですね。ノーボギーだったので良かったです。パーオン率が凄く良かったというわけではないのですが、大きなミスがありませんでした」

 インの10番からスタート。16番でバーディーを先行させると、17番パー4でピンまで11ヤードの第3打を花道から沈めた。後半の1番パー5でも同じく花道からの11ヤードをチップイン。グリーンを外しても、しぶとくバーディーを奪い「とにかく丁寧にという気持ちだった」と振り返った。

 北海道出身の清純派美人プロ。LPGA公式サイトのルーキー特集では「昭和の少女のたたずまい」と紹介された。髪を染めたことはなく、ピアスは「怖いので」と穴を開ける予定はなし。唯一のおしゃれは昨年の冬に初めて塗ったネイルだけ。もちろん平成生まれだが「昭和ですか?悪いイメージはないです」とほほ笑む。「凄く好きなので」と今も拠点を札幌に置く道産子でもある。昨冬も練習場で雪に向かって球を打ち、家でパット練習と地道に腕を磨いてきた。

 1学年上の黄金世代には同姓で賞金ランク11位の吉本ひかるがいる。「よく間違われます。父が会社で“娘さん今週も良い位置にいるね”と言われたそうです」と明かす。一方の吉本こはここまで思うような結果が出せず、「もう神頼みしかない」と母の満帆(みほ)さん(47)と月曜日にパワースポットとして有名なコース近郊の弥彦神社に参拝した。その恩恵もあったのか、堂々と単独トップに立ってみせた。

 初優勝へ最高のスタート。吉本こは「目の前の一打に集中して、できるだけのことをしたい」と力を込めた。残り2日間「ここね」の名前をリーダーボードに掲げ続ける。

 ◆吉本 ここね(よしもと・ここね)
 ☆生まれ 2000年 (平12)1月5日生まれ、北海道札幌市出身の19歳。
 ☆サイズと血液型 1メートル61、53キロ。AB型。
 ☆ゴルフ 父・学さんとテレビでゴルフ中継を見て、宮里藍の姿に憧れて8歳で始める。札幌光星高に進学し、18年の日本女子アマで3位に。同年のプロテストで一発合格を果たした。
 ☆獲得賞金 昨季は28万円で152位。今季は135万3000円で現在104位。
 ☆趣味 野球観戦で地元・北海道の日本ハムファン。年に数回観戦に出向く。好きな選手は大谷で「ストイックで人柄、人間性を尊敬しています」。ちなみに「顔もかっこいい」。
 ☆名前の由来 母・満帆さんが響きがいいことから同じ文字を並べることを提案、学さんが平仮名を希望し名付けられた。

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