元大関・照ノ富士 354日ぶりの白星 序二段での勝ち越しは「全く考えていない」

[ 2019年3月10日 11:48 ]

大相撲春場所初日 ( 2019年3月10日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所初日>元大関の照ノ富士(左)は若野口を下し5場所ぶりの本場所出場を白星でスタート(撮影・長嶋 久樹)
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 元大関の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が再出発を白星で飾った。史上初めて元大関として序二段の土俵に上がり、若野口をはたき込みで下した。立ち合いで右を差しながら押し込み、すぐに左を差して前に出る。相手がくらいついたところを右で上から圧力をかけ、土俵にはいつくばらせた。

 「緊張しますね。久しぶりの土俵だったので緊張はありました。不思議な気持ち。(こういう感情は)初めて感じた」と十両だった昨年春場所11日目以来、354日ぶりの白星に感慨深げ。

 手探り状態での本場所復帰だった。17年夏場所で優勝次点の12勝を挙げたが、その後は両膝のケガで10場所連続で負け越し。昨年春場所で十両に陥落し、6月に膝の手術を受けた。さらに糖尿病も患い、昨年名古屋場所から4場所も全休が続いてた。

 「稽古?取ってないです。本当に筋力トレと胸をたまに出しているくらい」。今場所の出場の決断も大阪入りしてからと急だった。「(稽古で)胸を出してみて、それで決めた」。しかし、本調子にはほど遠いコンディション。「(伊勢ケ浜)親方の言う通り、今の感じの稽古では(結果を出すのは)無理なので。まだ(稽古を)始めたばかりだから、ちょっとずつ上げていこうと。今場所で終わりではなく、1年間を見てみようという気持ちがありますね」

 潜在能力からいえば序二段なら圧倒的な力の差があるはず。しかし、ケガの心理的な影響もあり、結果は二の次。「(勝ち越しは)全く考えていないです。とりあえず出てみて、不安感をなくしたかった」

 現在は膝の治療と並行しながら少しずつ体を動かし、状態を上げようとしている。「(以前は)普通に歩くというのが厳しかった。でも人前では、辛さは見せられへんから」と関西弁を交え現状を明かした。取組前後には観客席から「照ノ富士!!」と声援が何度も飛んだ。

 「うれしいものですよ。(幕内の)結びまで取ってるのもありますからね」とファンの後押しに感謝していた。

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