“野獣”松本薫は偉ぶらない先輩 後輩近藤亜美が引退惜しむ

[ 2019年2月5日 12:38 ]

グランドスラム・パリ大会出場のため、羽田空港から出発した近藤亜美
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 “野獣魂”を受け継ぐ!柔道のグランドスラム(GS)パリ大会(9、10日)に出場する日本代表の軽、中量級選手が5日、羽田空港から現地へ向けて出発。女子48キロ級の近藤亜美(23=三井住友海上)は「試合内容は上向きに来ている。内容よりも金がほしい」と今年初戦での優勝を誓った。

 前日4日にはロンドン五輪57キロ級金メダリストで、長年女子柔道界を引っ張ってきた松本薫(ベネシード)が現役引退を発表。16年にはともに日本代表としてリオデジャネイロ五輪に出場した近藤も「凄く寂しいです」と惜しんだ。

 畳の上では闘争心むき出しのスタイルで人気を博した松本だが、その人柄については「凄く強いのに全然いばらない。“私、強いんだ”ということをしあに人だったので、凄く親しみやすかった」と語った。近藤が初めてシニアの国際大会に出場した際、右も左も分からずに縮こまっている時に「打ち込みをしようよ」と声を掛けてくれたのが、すでに金メダリストとなっていた松本だったという。

 近藤自身、昨年は世界選手権代表を逃し、夏のアジア大会でも準優勝に留まった。残り2年を切った東京五輪の代表を射止めるためには、名実ともに復活が求められる1年。「自分でも厳しい状況は十分理解しているけど、まだ諦めなくてもいい」。パリから復活ののろしを上げる。

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2019年2月5日のニュース