スーパーボウルの視聴者数が激減 「記録的」な前年比 ニューオーリンズでは半減

[ 2019年2月5日 12:47 ]

紙吹雪が舞うメルセデス・ベンツ・スタジアム(AP)
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 3日にアトランタで行われた第53回NFLスーパーボウルの視聴者数はテレビ(CBS)とライブ・ストリーミングを併せて1億70万人。かろうじて1億人は超えたが、ここ十数年で最少となった。

 テレビだけでは昨年1億340万人(NBC)だったのに対し、今年は9820万人で前年比5%減。スーパーボウルの“常連”ペイトリオッツの6度目の優勝、13―3というロースコア、史上初めて第3Q終了時点でTDがないという試合展開などが重なって、視聴者が逃げていったと見られている。

 ワシントン・ポスト紙のシンディー・ボーレン記者は「いびきをかきそうなスーパーボウル」と表現し、ニューヨーク・タイムズ紙は「なんて退屈なスーパーボウル」という見出しを掲げて酷評。スーパーボウル関連のツイートでは「BORING(退屈)」という言葉が7万回以上、「WORST(最悪)」が5万回以上、投稿された。

 最大の“激減区”はルイジアナ州ニューオーリンズ。ここを本拠にしているセインツは、ナショナル・カンファレンス(NFC)決勝でラムズに延長の末に敗れてスーパーボウル進出を絶たれたが、第4Q終了間際にラムズのパス・インターフェアをコールしなかった審判団に地元ファンが激怒。これに抗議の意を示すために、スーパーボウルのテレビ観戦をキャンセルする動きが拡大していた。ニューオーリンズ・タイムズ紙は試合翌日となった4日付紙面の1面を「スーパーボウルって何?」という言葉とともにほぼ白紙で構成。結局、ニューオーリンズの視聴者数は全米規模で過去に例を見ない前年比50%減となり、NFLにとっては逆風にさらされる第53回大会となった。

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