吉田沙保里さん引退会見「レスリングはすべてやり尽くした」 若手の台頭も決断を後押し

[ 2019年1月10日 14:08 ]

会見する吉田沙保里さん(撮影・吉田 剛)
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 レスリング女子で五輪3連覇を達成し、8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36=至学館大職)が10日、都内で会見を開き、「レスリングはすべてやり尽くしたという思いが強い」と引退を決断した理由を語った。会見にはテレビカメラ約30台、約300人の報道陣が詰めかけた。

 吉田さんは「私、吉田沙保里はこの度33年のレスリング選手生活に区切りをつけさせていただきます」と引退を報告。「自国で開催される東京五輪に出場したいという思い、リオ五輪で銀メダルに終わってしまい、金メダルを目指して頑張ってほしいという応援に支えられながら悩みながら日々を過ごしてきました。若い選手が世界の舞台で活躍する姿を多く見るようになり、レスリング界を引っ張ってもらいたいという思い、レスリングはもうすべてやり尽くしたという思いが強く、引退することを決断致しました」と語った。

 引退を決断した時期については「12月の天皇杯の試合を観たりして、その頃に心が決まりました」とし、「若い子たちにバトンタッチしてもいいのかなと思うようになって、やり尽くしたという思いが強くなった」と若手の台頭が決断を後押ししたことを明かした。

 吉田さんは8日に自身のツイッターで現役引退を発表。五輪と世界選手権を合わせて世界大会16連覇を飾り、国民栄誉賞も受賞したが、銀メダルに終わった16年リオデジャネイロ五輪以降は試合から遠ざかっていた。

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