吉田沙保里さん引退 日本協会・福田会長「存在そのものが金メダル」

[ 2019年1月10日 14:50 ]

東京五輪招致イベントで絵馬に書いた願いを披露する吉田沙保里
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 レスリング女子で五輪3連覇を達成し、8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36=至学館大職)が10日、都内で会見を開き、現役引退を報告。日本協会の福田富昭会長は「沙保里さんの存在そのものが金メダルだった」とねぎらった。

 福田会長は「オリンピック3連覇、16度の世界一、アジア大会4連覇、国内外119連勝、個人戦206連勝…。沙保里さんの快挙を挙げればきりがありません。日本の女子レスリングの発展には、沙保里さんの尽力の偉大さはだれもが認めるところです」と吉田さんの功績を称え、「2013年2月、レスリングはIOCから2020年大会の除外競技に指名され、これを復活させるため世界レスリング界が一致団結して復活を勝ち取りました。ここでも大きな力を発揮してくれたのが沙保里さんでした。集まった復活嘆願署名は約100万人近く。オリンピック3連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞した沙保里さんのネームバリューが、全国民の関心を引きつけました」とレスリングの五輪競技への復活へも大きく貢献したことに感謝した。

 「どの選手も強い沙保里さんにあこがれ、練習の姿勢を見習い、実力をつけてきたのです。沙保里さんの存在そのものが金メダルだったのです」とし、「長い間、日本を支えてくれ、本当に有難う。ご苦労様でした。今後は、自分の描かれている新しい世界でも、今迄と同様に心からの応援を惜しみません」と送り出した。

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