【吉田沙保里さん引退会見 全文(5)】珍質問にも神対応 “追っかけ”江頭2:50に「感謝」

[ 2019年1月10日 18:03 ]

会見を終え、会場を後にする吉田沙保里さん(撮影・吉田 剛)
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 レスリング女子で五輪3連覇を達成し、8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36=至学館大職)が10日、都内で引退会見を行った。吉田さんは「レスリングはすべてやり尽くしたという思いが強い」と引退を決断した理由を語った。

 会見での一問一答は以下の通り。

――キャスターなどを含め今後新たにチャレンジしたいことは?

「私はバラエティーというかそういうのが好きでテレビにも出させていただいているんですが、本当に笑って笑顔でいるのが好きなのでキャスターというよりもバラエティーの方が自分は向いていると思う。いろんなことに挑戦できたらという思いもありますし、何かありましたらよろしくお願いします」

――これから何に勝ち続け、何に負けないようにして進んでいきたいか?

「自分のやりたいことを大事にしながら、でも父は人には迷惑をかけるなということをずっと言っていたので、人には迷惑をかけない程度に自分のやりたいことをやりながら、見つけながら頑張っていけたらいいなと思います」

――江頭2:50が追っかけをしていたが、意識していた?

「五輪の会場の映像を見ると、後ろで全身金のタイツをはいていたりだとか、毎回、目立つ格好をされていたので気にはしながら見ていましたけれど、もちろん戦っている時は気にはならなかった。終わって映像を見た時に、また江頭さん、会場に応援に来てくれていたんだってことを知ってうれしく思いましたし、遠い所まで足を運んでいただけて感謝しています。意識っていうのはあまりしていなかったですね。でも北京五輪の前にレスリング道場まで来ていただいたのは覚えていますね。すごく応援していただいているんだなってことはそこであらためて知ることができました」

――吉田さんの後継者は?

「たくさんいますね。うちの道場の奥野春菜っていう選手もいますし、この前53キロ級で優勝した向田真優選手もいますし、自分の階級ではそういった選手になるのかなって思います。あとは50キロ級で私を尊敬してくれている登坂絵莉選手もいますし。どの選手が代表になるか分かりませんが、みんなで頑張っていけたらなって思います」

――ロンドン五輪で旗手、リオ五輪で選手団の主将を務めるなどした。4度の五輪は自身にとってどんなものだったか?

「父は五輪を目指して出られず、兄たちも出られなくて。私が4度も出させていただいたことをうれしく思いますし、それも家族の応援、支えが夢を大きく強く持たせてくれたので頑張れたのかなと思います。4回の中でいろいろなことを得ることができ、いろいろな人と出会うことができ、五輪で活躍することができたから今の私があるのかなって思います」

――体力の衰え、技の切れの衰えを感じたことは?

「体力的には、そんなに落ちたかなっていう感じはなかったんですが、年を取るにつれてだんだん体力は落ちてきたり衰えたりしている中で本気になったらという思いはあったんですが、やはり気持ちの部分が追い付かない部分があり、やり尽くしたなっていう部分の方が強くなっていったので(引退を)決めました」

――最初に引退を告げた人、その時の言葉は?33年間、大切にしてきた言葉は?

「最初に伝えたのは母です。引退することに決めましたということで、ご苦労さんと。あなたが決めたことだからということを言ってもらいました。ずっと大事にしてきた言葉は、『夢追い人』。夢を追う人でありたい、そして、夢を追う人であってほしいということで『夢追い人』っていう言葉をずっと大事にしながら来ました」

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