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稀勢 先場所V貴景勝に8勝1敗!あとは「自分信じて」

[ 2019年1月10日 05:30 ]

貴景勝と稽古をする稀勢の里(左)(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 大相撲初場所(13日初日、両国国技館)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が9日、東京都江東区の尾車部屋で行われ、進退の懸かる横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が昨年九州場所で初優勝を飾った関脇・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)を圧倒した。まわしにこだわらず前に出ることを意識し、9番取って8勝1敗。下半身の粘りも見られ、復調の兆しが見えた。

 重戦車のような低い攻めをしっかり受け止め、はね返した。九州場所初日で敗れるなど、本場所で2勝3敗だった貴景勝との三番稽古で8勝1敗。稀勢の里は「非常にいい稽古になった」と納得の表情を浮かべた。

 「一番、強い力が出る」という理由で九州場所を制した貴景勝を相手に指名した。心がけたのは「圧力負けしないように」ということ。まわしにはこだわらず、低い相手に対応して猛進した。「前に前に、しっかり行けてよかった」。相手のいなしも残すなど、下半身の粘りも見られた。

 稀勢の里は幕内714勝のうち、寄り切りで300勝(全体の42%)を挙げている。横綱での36勝では寄り切りが19勝(同52・8%)。だが、この日の8勝は、押し出しで6勝し、寄り切りはなかった。昨年九州場所では左差しにこだわって左半身になることが多く、そこから攻められず初日から4連敗を喫した。差せない時、まわしが取れない時の対応が課題だったが、克服の道筋が見えてきた。

 昨年12月下旬から関取との稽古は“2勤1休”とペースが上がらず不安を抱かせたが、ようやく光が差し込んできた。解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)は「随分、良くなったね。下半身がしっかりしてきた。思ったより状態はいい。少しは期待が持てるね」と評価した。尾車親方(元大関・琴風)は「貴景勝を引っ張り出したことに今場所に懸ける気持ちが表れている。胸のつかえが取れたんじゃないか」と精神面の変化も指摘した。

 運命の初場所は3日後に初日を迎える。「いい稽古をしてきたので、自分を信じてやるだけだと思う。一日一日、しっかり集中できるようにやっていきたい。力を出し切れれば」。復活を目指す和製横綱に迷いはなかった。

 ▼芝田山親方(元横綱・大乃国) (横審の)総見よりちょっと上がったかな。半歩でも、一歩でも、二歩、三歩でも、進もうと思ってやってるのだろうから。初日から感触よく勝ってもらえれば、流れはつかめると思う。

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