札幌山の手 リーチ先輩にさらなる吉報届けられず

[ 2018年12月31日 13:13 ]

第98回全国高校ラグビー第3日・2回戦   中部大春日丘48-17札幌山の手 ( 2018年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<札幌山の手・中部大春日丘>中部大春日丘に敗れ、涙をぬぐう札幌山の手・鈴木(手前)らフィフティーン(撮影・坂田 高浩)
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 日本代表主将のリーチ・マイケル(30=東芝)の母校で、5年ぶりに初戦を突破した札幌山の手(南北海道)は2回戦でBシードの中部大春日丘(愛知)と対戦し、17―48で敗れた。またもシード校の壁に阻まれ、8トライを献上。北海道勢として90年度大会の函館稜北(3回戦敗退)以来、28大会ぶりの3回戦進出はならなかった。

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 シード校の壁は厚かった。9度目の挑戦は31点差の完敗。札幌山の手の選手たちは「こんなはずでは…」と肩を落とした。CTB繁松秀太主将(3年)は言った。

 「一人一人の強さ、個々が…。相手のFWが強く、焦ってしまった。自分たちのファイトができなかった。1、2年生は上手な選手がいっぱいいる。自分たち以上に強いチームになれる」。大粒の涙を流し、リベンジを後輩に託した。

 前半は12―26で折り返し。後半4分には巨漢のNo・8ヴェア・タモエフォラウ(2年)が左中間にトライを決め、9点差に迫った。だが、その後はパワーとスピードに圧倒され、立て続けにトライを奪われる展開。27日に5年ぶりの初戦突破という吉報を海外にいるリーチ先輩に届けたが、さらなる吉報とはいかなかった。

 来年こそ進撃を目指す札幌山の手には、来月、学校近くにラグビー部の寮が完成する。鉄筋コンクリート3階建てで32人が入居可能。すでに有望な新1年生が入学を予定し、選手層が増す。来年中心となるタモエフォラウは「花園でプレーできて気持ち良かった。今回は思った通りに戦えなかったが、来年はもっとスマートに戦いたい」。雪辱へ、来年の花園を思い描いた。(武田 政樹)

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2018年12月31日のニュース