大阪桐蔭 猛攻14トライ“重戦車”奥井が破壊力満点の突進

[ 2018年12月31日 09:07 ]

第98回全国高校ラグビー第3日・2回戦   大阪桐蔭86-7土佐塾 ( 2018年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<大阪桐蔭・土佐塾>前半、タックルを受けながらも突進する大阪桐蔭・奥井(撮影・坂田 高浩)
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 「化け物」が一段とスケールアップした。大阪桐蔭(大阪第1)の2年生フランカー奧井が5―0の前半4分、自陣10メートルから重戦車の突進。立ちはだかる土佐塾(高知)選手を6人吹っ飛ばした。CTB三島のトライを呼ぶと、1メートル78、107キロの巨体で、トリッキーなパスや、キックに俊敏に反応してダッシュも見せた。前半で退きながら、合計14トライの猛攻の中で、強烈な印象を残した。

 「今年は自分が中心になってやる意識でやっています」

 昨年の花園準Vに、1年生で出場した。悔しさから鍛え上げ、ベンチプレスは昨年比20キロ増の120キロを挙げる。大会前のインフルエンザの影響で初戦を欠場したCTB松山主将は「今年も去年も化け物に変わりはないです」と信頼を寄せる。

 大阪府枚方市の自宅から自転車で20分で着く全国V5回の東海大仰星に進まず、遠い大阪桐蔭を選んだのは、「自分が入って、出場して、初めての日本一になりたい」という思いから。高校生離れした破壊力で、悲願の頂点へ導く。(倉世古 洋平)

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2018年12月31日のニュース