NFLプレーオフの見どころ NFCはセインツかラムズか? AFCはチーフス優位も守備に難あり

[ 2018年12月31日 14:35 ]

今季大活躍を見せたチーフスのQBマホームズ(AP)
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 NFLは30日にレギュラーシーズンが終了。32チーム中12チームがポストシーズンに駒を進めた。

 NFCでは第1シードのセインツが一歩リード。2010年のスーパーボウルでMVPを獲得しているベテランQBドリュー・ブリーズ(39)を中心にして今季は13勝3敗という好成績を残した。前週ですでに第1シードを決めたこともあって最終週では主力を休ませており、しかも1回戦免除というアドバンテージをダブルで握っている。

 第2シードのラムズも13勝3敗。2016年のドラフトで全体トップで指名されたQBジャレッド・ゴフ(24)に安定感が加わり、14試合の出場でリーグ2位の1251ヤードを走破したトッド・ガーリー(24)の膝の状態が回復すれば、スーパーボウル進出も視界に入ってくるだろう。

 NFC北地区を8季ぶりに制したベアーズは2季目のQBミッチェル・トゥルビスキー(24)が急成長。スクランブルからのランプレーも得意で、セインツとラムズにはない攻撃パターンを生かせば、NFCの頂点に立てる可能性を残している。

 昨季のスーパーボウルを制したイーグルスは最終戦でプレーオフ切符を手にしたが、故障者が多く連覇を達成するには多くの困難が待ち受けている。スーパーボウルでMVPとなった控えQBのニック・フォールズ(29)が2年連続で奇跡的なパフォーマンスを演じることができるのか?1回戦のベアーズ戦でのパスさばきが注目されるところだ。

 AFCは12勝4敗のチーフスが第1シード。2季目のQBパトリック・マホームズ(23)が記録ラッシュの大活躍を見せているが、問題は守備陣だ。総合オフェンスではリーグ1位なのに総合ディフェンスでは下から2番目の31位で、リーグ29位の平均失点(27・9)も気になるところ。敗れた4試合の失点は43→54→29→38ときわめて多く、対戦するチームにとっては突っ込みどころ満載?の第1シードかもしれない。

 第2シードのペイトリオッツ(11勝5敗)はここ5年で4回目のスーパーボウル進出を狙っているが、やはりベテランQBトム・ブレイディー(41)のパスさばきがチームの命運を握っている。気がかりなのはチーフス同様に守備陣。とくにパス・ディフェンスはリーグ24位と低迷しており、今季は点の取り合いになる試合もいくつか見られた。

 台風の目になりそうなのは最終戦でAFC北地区の優勝を決めた10勝6敗のレイブンズ。シーズン終盤からスーパーボウルでMVP(2013年)に選出された実績を持つジョー・フラッコ(33)に代わって先発で起用されるようになった新人QBラマー・ジャクソン(21)は得意の脚力を生かして最終戦の対ブラウンズ戦でも2つのTDをランでマーク。レッドゾーンに入ったときには相手にとっては脅威になるだろう。

 <AFCプレーオフ進出チーム>

 (1)チーフス(西地区1位)(2)ペイトリオッツ(東地区1位)(3)テキサンズ(南地区1位)(4)レイブンズ(北地区1位)(5)チャージャーズ(西地区2位)(6)コルツ(南地区2位)

 <NFCプレーオフ進出チーム>

 (1)セインツ(南地区1位)(2)ラムズ(西地区1位)(3)ベアーズ(北地区1位)(4)カウボーイズ(東地区1位)(5)シーホークス(西地区2位)(6)イーグルス(東地区2位)

 *カッコ内の数字はカンファレンスのシード順

 <プレーオフ日程>

▼1月5日=1回戦2試合。テキサンズ対コルツ(AFC)、カウボーイズ対シーホークス(NFC)

▼1月6日=1回戦2試合。レイブンズ対チャージャーズ(AFC)、ベアーズ対イーグルス(NFC)

▼1月12日=カンファレンス準決勝2試合。チーフス(AFC)とラムズ(NFC)の試合あり(対戦相手は1回戦の結果次第)

▼1月13日=カンファレンス準決勝2試合。ペイトリオッツ(AFC)とセインツ(NFC)の試合あり。(対戦相手は1回戦の結果次第)

▼1月20日=両カンファレンス決勝

▼2月3日=第53回スーパーボウル(ジョージア州アトランタ)

 *日付は米国時間

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