小平“女王の貫録”6度目の総合V「自分の軌跡に誇り」

[ 2018年12月31日 05:30 ]

スピードスケート 全日本スプリント選手権最終日 ( 2018年12月30日    明治北海道十勝オーバル )

総合優勝しカップを手に笑顔を見せる小平奈緒
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 小平奈緒(相沢病院)が150・315点で6度目の優勝を飾った。500メートルで37秒44の大会新をマークし、2季前から続く連勝を36に伸ばした。1000メートルは1分15秒13で2位。初日、合計得点で僅差の2位につけていた高木美帆(日体大助手)を突き放した。男子は左足の故障を押して出場した新浜立也(高崎健康福祉大)が500メートルで2連勝、1000メートルでも2位に食い込み、138・735点で初優勝した。

 小平が同走の高木に女王の貫禄を見せつけた。500メートルで2日連続の大会新を叩き出し、1000メートルでも国内最高タイムをマークした高木に0秒69差の2位。初日を終えて秒換算で0秒01だった差を大きく広げる圧勝だった。

 「組み合わせが分かって楽しみだった。もっと上のレベルで戦えるようにしたい」と直接対決が刺激になった。高木が初優勝した3年前、小平は5位だった。「(あの時と)同じ帯広で優勝できた。自分の軌跡に誇りを持ちたい」。どん底からはい上がり、2月の平昌五輪で金、銀のメダルを獲得した過程に思いをはせた。

 来年2月には世界距離別選手権、世界スプリントが控える。「常に今日の自分を超えていくつもり。しっかり準備をしたい」と先を見据えた。

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