玉島 岡山県勢47大会ぶり3回戦 “高校スタート軍団”けん引

[ 2018年12月31日 09:47 ]

第98回全国高校ラグビー第3日・2回戦   玉島33―14新田 ( 2018年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<新田・玉島>新田を破り3回戦進出、歓喜する玉島フィフティーン(撮影・坂田 高浩)
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 玉島(岡山)が、岡山県勢では47大会ぶりとなる3回戦進出を決めた。

 敵軍FW平均体重92・6キロに10キロ以上も劣る81・7キロのFW陣が耐えた。立ち上がりの隙を突かれ0―14とリードされながら、守備からリズムを整え同点でハーフタイム。後半も3トライを奪うなど県予選から3試合連続の逆転勝ちし、1971年の津山工以来の快挙で、創部30周年の節目を飾った。

 “高校スタート軍団”が結果を示した。中学までのラグビー経験者は3年で9人中2人、12人いる2年も3人しかいない。津山工で5度の花園出場経験がある松本剛徳監督(47)が赴任したのは11年。当時の3年生は勉学優先で6月引退が慣例だったのに、指揮官が学校を説得して、12年から3年生も最後の冬を戦えるようになった。

 県勢最高は63年、関西の8強。指揮官の父・裕さん(73)が当時のチームでプレーした縁もある。次戦は大阪桐蔭と激突。松本監督は「正月に花園でラグビーをできる。これ以上幸せなことはない」と決戦を見据えた。

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2018年12月31日のニュース