鶴竜、栃ノ心も気になる存在とは?十両・隆の勝から目が離せない

[ 2018年5月10日 10:30 ]

4月の春巡業で豪栄道(左)に胸を借りる隆の勝
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 鋭い出足から一気に踏み込み、臆することなく横綱を押し出した。7日、時津風部屋に幕内力士8人が集まって行われた合同稽古。大相撲夏場所(13日初日、両国国技館)で2場所連続優勝を狙う鶴竜にこの日唯一の土を付けたのは西十両3枚目・隆の勝だった。

 新小結の遠藤、幕内の大栄翔、阿炎に稽古をつけていた横綱から声がかかった。千賀ノ浦部屋から出稽古に来ていた23歳は、少し緊張した面持ちで対峙(たいじ)する。5番取って1勝4敗。最後まで全力を出し切り、稽古後にはアドバイスも受けた。鶴竜は隆の勝を稽古相手に指名した理由をこう明かす。「巡業中から頑張っている姿を見ていた。体もいいし、しっかり当たってくる。いい力士になりますよ。アドバイスは、足をまっすぐにする癖があるので両足を外に向けてすり足をしようと言いました」。

 先月行われた春巡業で隆の勝に注目していたのは鶴竜だけではない。巡業の最終日(4月27日、埼玉県越谷市)を含め何度も胸を出した関脇・栃ノ心も「体つきの良さ」を評価する。

 「あの子、いいよね。立ち合いが低くて強いから、こっちがやりづらい。自分も膝を曲げて低く対応しないといけない。自分のためにもなる稽古ができた」。

 先月19日には出身地・千葉県柏市の巡業で大関・豪栄道から指名を受けた。「まさかあの中に入れてもらえるとは。本当にありがたいです」。地元の大声援を浴びながらぶつかった「部屋では絶対にできない経験」を隆の勝は笑顔で振り返った。

 2010年の春場所で「舛ノ勝」(のちに舛の勝)として前相撲にデビュー。幕下に上がってから伸び悩んだが、16年4月に元小結・隆三杉の現師匠が千賀ノ浦部屋を継承したことが転機となる。昨年の九州場所で新十両になり、しこ名を現在のものに変更した。昇進後は9勝、9勝、8勝。確実に一歩ずつ番付を上げている。柏市での巡業後「来年は三役として凱旋を?」と問われた隆の勝は「三役なんて…まだ言えない。まずは幕内力士になって帰ってきます!」とりりしい眉尻を下げて破顔した。

 謙虚に、強く、まっすぐに。過去2場所の優勝力士も認める突き押し相撲は迫力を増している。夏場所は、ぜひ隆の勝にもご注目を。(斎藤 純)

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