稀勢の里 本格的な稽古を再開も高安のアクシデントで打ち切りに

[ 2018年5月1日 12:40 ]

ぶつかり稽古で高安(右)にぶつかる稀勢の里
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 6場所連続休場中の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が1日、同部屋で夏場所(13日初日、両国国技館)に向けての本格的な稽古を再開したが、弟弟子の大関・高安(28)のアクシデントにより三番稽古を途中で打ち切った。

 春場所前の3月上旬以来となる高安との稽古では、左四つからの力強い攻めを見せて4戦全勝。4番目の相撲は、立ち合いで激しく当たって左差しから一気に出ると、高安が右肩付近を抑えながら苦悶(くもん)の表情で土俵外で倒れ込んだ。高安は「やります」と訴えたが、稀勢の里はそのまま終わらせた。予期せぬ事態が起きたため、若い衆を相手に立ち合いの確認に変更。少し時間がたつと高安が回復したため、ぶつかり稽古では高安にぶつかった。

 番数はこなせなかったが「動きはいい感じ。だいぶ体も張っている」と納得の様子だった。途中参加となった春巡業では、千代の国、栃煌山、豊山、竜電らと三番稽古を行い、結果として「いい動き」につながったようだ。2日は田子ノ浦部屋で調整し、3日は一般公開で実施される横綱審議委員会稽古総見に臨む。稽古総見では、白鵬、鶴竜らとの横綱同士の稽古ではなく、他の力士との稽古となるもようだ。

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