身長アップへ、カルシウムとビタミンDを取ろう! 乳製品、小魚、キノコ類など 睡眠も大切

[ 2018年5月1日 05:37 ]

 新学期がまもなく始まる。みんなはきっと、1年間でどれだけ身長が伸びるか楽しみにしているはず。そこで今回は「大きくなる食事の取り方」がテーマ。たくさんのスポーツ選手の指導をする「食のお姉さん」、公認スポーツ栄養士・吉谷佳代さんに話を聞いたぞ。

 身長を伸ばすために、忘れてはいけないことが2つあるんだ。

 「1つ目は何を食べるか。もう1つは規則正しい生活を送れるかどうかです」

 では食事について。どんな物を口にすればいいのだろう。

 「身長を伸ばす秘けつは、骨を丈夫にしてしっかりと伸ばすこと。そのためには、骨の材料となるカルシウムが必要です。牛乳、ヨーグルト、チーズなど乳製品には多く含まれています。小魚、小松菜、納豆や豆腐なども効果的です」

 身近にあるものばかりだね。これなら手軽に毎日食べられそうだ。

 「カルシウムの働きをよくするために、ビタミンDを含んだ食材を一緒に取ることをお勧めします。キノコ類、サケ、タラといった魚に多く含まれています。ビタミンDは外でお日さまに浴びることでも作られますので、外で遊ぶことも大切なんですよ」

 二つ目の生活習慣はどんなことに気を付ければいいの?

 「よく運動することとぐっすり眠ることです。骨が伸びるためのスイッチの一つに、体から出る『成長ホルモン』という物質が挙げられます。これは骨を伸ばしたり、筋肉を大きくしたり、スポーツ選手にとってはたくさん出したいホルモンです。運動後と眠りに就いた最初の90分にたくさん出ます。眠りを深くするためには、テレビを付けながら寝たり、寝る前のベッドでスマートホンやゲームを触ったりすることは望ましくありません。内臓が動いていると眠りが浅くなるので、遅い時間の食事もよくありませんよ」

 みんな、よく食べ、しっかり動き、ぐっすり眠って、トップアスリートのような大きな体を目指そう。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

 16年3月発行「スポニチジュニア」より

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