夏バテ防止にネバネバ丼を! 納豆、オクラ、ナメコ、ヤマイモなどをご飯の上に

[ 2018年5月1日 05:43 ]

 今年も暑い夏がやってくる。君たちは食欲が落ちたり、体がだるくなったりしたことはないかな?たくさんのスポーツ選手の指導をする「食のお姉さん」、公認スポーツ栄養士・吉谷佳代さんに、「夏バテ防止食」を聞いたぞ。

 食事の時に箸が進まなかったり、体調がすぐれなかったりする症状を、「夏バテ」と呼ぶんだ。大人もかかる夏場特有の体のちょっとした異変だね。夏休みに大会や試合が多いアスリートキッズは、絶対に避けたいものだ。吉谷さん、予防策はありますか。

 「納豆、オクラ、モロヘイヤ、ナメコ、ヤマイモ、もずく、めかぶなど、ネバネバする食べ物が夏バテに効果があると言われています」

 なぜだろう。

 「ネバネバする食材には、胃や腸のダメージを修復する作用があります。塗り薬のような働きをして、胃腸を活発にしてくれます」

 どんな食べ方がいいのかな。

 「めんやご飯の上に乗せて食べるといいでしょう。そばの上に乗っているのは、よくありますよね。ネバネバそば、ネバネバ丼はいかがですか」

 暑くて何も食べたくないときも、それなら食欲がのどを通りそうだ。それはそうと、なぜ、暑くなると食欲が落ちたりするのだろう。原因は3つあるそうだ。

 (1)「クーラーが効いた涼しい場所で長く過ごすことで、自律神経のバランスが乱れます。だるさの原因ですね」

 (2)「暑いからといって、冷たい飲み物やアイスクリーム、かき氷を食べすぎると、内臓を必要以上に冷やしてしまい食欲減退の要因になります」

 (3)「汗をかいた後に適切な水分補給をしなければ、体の不調を招くことになりますよ」

 水分補給にはくれぐれも注意して、暑さに負けない体をつくろう。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

 17年6月発行「スポニチジュニア」より

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