栄養たっぷり「春野菜」で元気もりもり 菜の花、キヌサヤ、キャベツ、タマネギ

[ 2018年5月1日 05:46 ]

 寒い冬が明ければ、自然界は活気付く。この時期の野菜は、栄養たっぷりな食材が豊富だ。今回のテーマは「春野菜で元気もりもり」。たくさんのスポーツ選手を指導する「食のお姉さん」、公認スポーツ栄養士・吉谷佳代さんにその秘密を聞いたぞ。

 「春野菜」って良く耳にするけど、どんな食材を指すのかみんなは分かるかな?栄養分たっぷりな代表的なものを、吉谷さんが教えてくれたぞ。

 「春野菜は大きく2つに分けられます。1つ目は彩りがきれいなもの。菜の花、キヌサヤなどです。もう1つは寒い間に甘みを蓄えるもの。例えばキャベツ、タマネギですね」

 菜の花やキヌサヤにはどんな効果があるのかな。

 「ビタミンAが多く含まれています」

 では、タマネギやキャベツは?

 「こちらはビタミンCが豊富。ビタミンはAもCも体を強くしてくれます。ただし、Aと違って、Cは熱に弱いのが特徴です」

 煮たり焼いたりしたら、効果が薄れちゃうんだ。

 「ですが、この時期のタマネギは新タマネギと呼ばれ、生で好まれて食べられるほど、甘みがあって柔らかいですよね。キャベツはサラダでおなじみです。ビタミンCの摂取は、生でもおいしい春がピッタリです」

 どんな食べ方がいいのかな。

 「酢をお勧めします。ポン酢でもOKですよ。酢には栄養分を効率よく体内に運ぶ力があります。疲労回復の効果もあります」

 温かくなれば、運動が活発になるはずだ。春野菜で元気もりもりになって、たくましいアスリートキッズを目指してほしい。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

 18年3月発行「スポニチジュニア」より

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