しょうが、鳩麦茶、発酵食品で花粉症の症状緩和&予防に 御法度はスナック菓子

[ 2018年5月1日 05:32 ]

 鼻水ズルズル、目がショボショボ、くしゃみは止まらない。花粉症の方にはイヤ〜な季節がまもなくやってくる。症状がひどければ、スポーツに悪影響。集中力の低下、気だるさ、呼吸の乱れなどでパフォーマンスの悪化につながりかねない。今は健康でも、将来発症するケースもある。今回のテーマは「花粉症フード」。多くのスポーツ選手を指導する“食のお姉さん”、公認スポーツ栄養士の吉谷佳代さんに、花粉症に効果的な食事を聞いたぞ。

 でも一つご注意を。花粉症は食べ物が原因で症状が出ているわけではないので、食事だけで治すのは難しいんだ。あくまで、症状緩和、予防と考えて欲しい。では、吉谷さんお願いします。

 「食べてほしいものは次の通りです。

 (1)ヨーグルト、キムチ、納豆といった発酵食品です。腸を強くして免疫力を高めましょう。体に有害なものが入ってきてもブロックできます。

 (2)しょうがの辛さが花粉症、鼻炎に効果があると最近の研究で明らかになっています。お味噌汁に加えたり、1日1回、何かしらの料理に入れるといいでしょう。

 (3)鳩麦茶も効果があるとされています」

 逆に良くない食べ物もあるのかな?

 (1)肉、ぶり、トロといった脂身を多く持っているものです。アレルギー症状の引き金になったり、悪化させます。

 (2)インスタントラーメン、スナック菓子、ファーストフードのフライドポテトなどは、これらをつくる時に使用する油が要注意です。トランス脂肪酸が含まれ、これは様々なアレルギー症状を引き起こします。

 (3)ハム、ソーセージなどに含まれる発色剤も、体の中に蓄積すると悪影響を及ぼします」

 鼻水や目のかゆさに悩まされれば、スポーツだけでなく勉強にも影響が出るよね。健康的な食事を心がけることが大事だね。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

 15年3月発行「スポニチジュニア」より

続きを表示

2018年5月1日のニュース