貴ノ岩 近日中に相撲取る 貴乃花部屋が夏場所へ再出発

[ 2018年5月1日 11:37 ]

朝稽古で胸を出した貴ノ岩(右)
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 心的外傷後ストレス障害(PTSD)で大相撲の春巡業を休場した十両・貴ノ岩(28)が1日、東京都江東区の貴乃花部屋の朝稽古で汗を流した。てっぽうやストレッチを入念に行い、若い衆に胸を出した。

 「全部(力を)出しているのか?全部出すんだ!」

 貴ノ岩が大きな声で鼓舞する。幕下・貴健斗(22)を受け止める稽古を約10分間こなし、精力的にアドバイスを送った。拳をついての腕立て伏せは10回を5セット。ダンベルやゴムチューブを使い体に負荷をかけるトレーニングも消化した。貴乃花親方(45=元横綱)は、貴ノ岩がまだ相撲を取っていないことを明かした上で「3、4日には」と近日中の解禁を示唆。「出るのはもう問題ないが、本人が本意で相撲を取れるようになれば」と夏場所(13日初日、両国国技館)への見通しを語った。

 貴源治(20)は巡業の疲労を考慮して四股を中心とした軽めの調整。右かかとを痛めている貴景勝(21)は全身を使うようにと師匠から指示を受け、てっぽうとすり足に時間を割いた。今後はぶつかり稽古も実施していく予定だ。貴乃花部屋にとっても新たな出発の季節を迎え、同親方は「毎日接し、みんなで同じ屋根の下で暮らしていて相撲を取っていくということ。私自身も改めて自分と向き合い、前を向いて歩いていきたい」と話した。

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2018年5月1日のニュース