栃ノ心 大相撲トーナメントも初優勝「自分の師匠からもらうと違うね うれしかった」

[ 2018年2月11日 18:42 ]

師匠の春日野親方(右)から優勝杯を受け取る栃ノ心
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 第42回大相撲トーナメントが11日、東京・両国国技館で行われ、初場所で平幕優勝を飾った栃ノ心(30=春日野部屋)が大会初優勝を果たし、優勝賞金250万円などを獲得した。平幕の優勝は同部屋の碧山(14年)以来、4年ぶり。表彰式では、巡業部長を務める師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)から優勝杯を受け取った。「気持ちいいね。経験のないことを経験したから。自分の師匠からもらうと(喜びが)違うね。うれしかった」と感慨に浸った。

 3回戦では、本場所で25戦全敗の横綱・白鵬を右四つがっぷりの体勢から寄り切った。「よかったね。場所でも勝ちたい」。横綱撃破で波に乗ると、準々決勝で平幕・北勝富士、準決勝で平幕・隠岐の海をいずれも寄り切りで退けた。決勝の関脇・玉鷲戦では相手の変化も冷静に対処し、最後はもろ差しに持ち込んで寄り切った。

 関脇復帰が確実な春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、早くも体重の管理を開始している。「地方に行くと太るから。ダイエットではないけど、あまり食べないようにしている」。初場所前の計測では177キロ、場所中は173キロ前後だったが、場所後は野菜を多めに取ってご飯の量を減らしたことで166キロまで落ちた。減量効果で「体が軽くなるからスピードが出る」というように、この日は力強さにキレのある動きが加わり、初場所からの“連覇”につなげた。

 勝ち上がりの賞金も加えれば、300万円を得た。使い道を聞かれると「税金用に貯金」と笑いながら話していた。

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2018年2月11日のニュース