高梨 1本残して調整完了 不気味な存在 ドイツのフォクトが好ジャンプを連発

[ 2018年2月11日 22:33 ]

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の前日練習が12日、アルペンシア・ジャンプセンター(ヒルサイズ=HS109メートル)で行われ、悲願の金メダルを目指す高梨沙羅(21=クラレ)も最終調整を終えた。

 試合時間に近いナイターでの初練習。比較的に風の収まる夜にもかかわらず、前日の男子ノーマルヒルと同じく強い風が吹き続けた。1回目の高梨は103・5メートルを飛んでトップ。前日を休養にあてたマーレン・ルンビ(23=ノルウェー)は一段低いゲートから出て103メートルで3位だった。

 2回目の高梨は105・5メートルで4位。ルンビはヒルサイズを越える111メートルを飛んだが着地で転倒するアクシデントがあった。しかしすぐに立ち上がり、手を振りながらしっかりした足取りで引きあげた。2人とも3回目を飛ばずに終了。決戦の準備は整ったようだ。

 最後の練習で不気味な存在感を示したのがソチ五輪金メダルのカリーナ・フォクト(26=ドイツ)だった。1回目は2位、2回目も3位と好ジャンプを連発。今季W杯では3位が最高だが、ソチ五輪をW杯未勝利のまま制し、その後は世界選手権も連覇するなど大舞台だけめっぽう強い。風で荒れた展開となれば、あなどれない存在になるかもしれない。

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2018年2月11日のニュース