園田 日本勢最高2位でGC出場権、自己新も「勝ちたかった」

[ 2018年2月5日 05:30 ]

第67回別府大分毎日マラソン ( 2018年2月4日    大分市高崎山・うみたまご前スタート、別府市亀川漁港前折り返し、大分市営陸上競技場ゴールの42・195キ )

日本勢トップの2位でゴールする園田
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 2020年東京五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権を懸けて行われ、園田隼(黒崎播磨)が2時間9分34秒で日本勢最高の2位となり、GC出場権を獲得した。デスモンド・モクゴブ(南アフリカ)が2時間9分31秒で優勝。3位は2時間10分12秒で大塚祥平(九電工)だった。園田は30キロ地点で先頭に立ったが、35キロ付近でモクゴブに追い付かれゴール直前に競り負けた。

 園田は終盤、抜かれても何度もまた抜き返した。最後までどちらに転ぶかわからない競り合いに持ち込み、自己ベストを1分以上更新してGC出場権を得たが、優勝はモクゴブにさらわれ、「勝ちたかった」と複雑な表情で語った。

 収穫は多かった。30キロ地点から「自分の走りができた」と、集団を抜け出しトップに立った。課題の後半も大幅な減速はなく、渋谷監督は「競り合って走り切れたことは今後のマラソンにつながる」と目を細めた。

 熊本県出身、28歳の園田は多様なレース展開に対応するため実戦経験を重視しており、3月のびわ湖毎日マラソンへの出場も検討している。「東京五輪出場は大きな目標。GCで勝負できるようにしたい」。ここで満足することなくレベルアップを目指す。

 ▼日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー瀬古利彦氏 (園田は)優勝はできなかったが、GC出場資格を取れたのは良かった。やってくれると思った。

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