日本あと一歩…初の展覧試合もスコットランド戦27年ぶり勝利ならず

[ 2016年6月26日 05:30 ]

<日本・スコットランド>スコットランドに敗れ、肩を落とす大野(手前)ら日本代表フィフティーン

ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2016第2戦 日本16―21スコットランド

(6月25日 味の素スタジアム)
 世界ランキング11位の日本は同8位のスコットランドに16―21で惜敗し、27年ぶりの勝利はならず。6月のテストマッチを1勝2敗で終えた。日本は相手の倍以上となる18の反則を犯し、ノートライに抑えながらもPG8本中7本の成功を許した。日本代表戦として初の天覧試合は、04年の実数発表以後ではテストマッチ歴代最多の3万4073人の観衆を集めたが、昨年のW杯で唯一敗れた相手にリベンジを果たせず。多くの課題を残した。

 努めて冷静を保って会見場に登場したマーク・ハメット・ヘッドコーチ代行だが、腹の中は煮えくり返っていた。「2試合を通して(主審に)無礼な扱いを受けたと感じる。不公平なジャッジをされた感は否めない」。あいまいな基準で反則を取られ、相手の反則は見過ごされたと異例の審判批判。しかし、それも内容よりも結果を問われる国際試合の現実だった。

 潮目が変わったのがリードを7点に広げた後半9分。スコットランドは温存していたSHレイドロー主将を投入。W杯でも苦汁をなめさせられた試合巧者がピッチに入ると、相手陣での相手反則がピタリとなくなった。逆に日本は自陣での反則を多発し、同12分、20分のPGで1点差とされると、ついに同30分、PGでひっくり返された。スクラムでも相手を押したことがあだとなり、不可解な反則が多発。途中出場のプロップ三上は「ああいう状況では攻めるスクラムではなく、耐えることも必要だった」と状況判断のミスを認めた。

 昨年のW杯前には主審一人一人の傾向を入念に研究して3勝につなげたが、今回は準備が及ばなかった。堀江主将が「英語の理解度を上げないと」と話したように、審判とのコミュニケーション能力の重要性も浮き彫りに。正規のヘッドコーチ不在、選手招集の難航、合宿期間の超短縮化など、さまざまな課題が浮き彫りとなった19年W杯へのリスタート元年。11月にはジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ体制がようやく始動する。一つ一つを克服しなければ、3年後は一敗地にまみれることになる。

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