上原、大会最少タイ62で首位発進 スイング改造「ようやく形に」

[ 2016年6月26日 05:30 ]

1番でバーディーを決めギャラリーの声援に応える上原

米女子ゴルフツアー アーカンソー選手権第1日

(6月24日 米アーカンソー州ロジャーズ ピナクルCC=6362ヤード、パー71)
 第1ラウンドが行われ、上原彩子(32=モスフードサービス)が9バーディー、ボギーなしで大会最少記録に並ぶ62をマークして単独首位と最高のスタートを切った。12年大会優勝の宮里藍(31=サントリー)も6バーディー、ボギーなしで65とし3打差の3位と好位置につけた。67の宮里美香(26=NTTぷらら)は23位、11番でホールインワンを達成した野村敏京(23=フリー)は68で35位。横峯さくら(30=エプソン)は71で92位と出遅れた。

 正確なショットが次々とピンに絡んだ。上原は大会記録に並ぶ62の好スコアをマークし、14年全英リコー女子オープン以来2年ぶりの初日首位発進。今季は不振で苦しんできた32歳は「めちゃくちゃうれしい」と頬を緩めた。

 ティーショットをピン2メートルにつけた前半の11番パー3から快進撃が始まった。3つ伸ばして折り返した後半でさらにギアを上げた。1番でチップインバーディーを奪い、3番は4メートルのバーディーパットをカップへ沈めた。4番は1メートル、5番は30センチと、ショットをぴたりとつけて3連続バーディーをマーク。8番もフェアウエーから残り147ヤードの2打目を6Iでカップ手前20センチに止め、最終9番は1メートルにつけた。初日は多くの選手がスコアを伸ばしたが、それでも2位に2打差をつけた。上原の独壇場だった。

 米ツアー本格参戦4年目。昨オフから師事するオーストラリア人のイアン・トリッグス・コーチと「無駄な動きを省いてシンプルに」との理想を掲げてスイング改造に取り組んでいる。しかし、今季は出だしから5試合連続で予選落ちを喫するなど、これまで15試合に出場し、予選通過はわずかに6試合。それが「今ようやく形になりつつある」と努力の成果がスコアに表れ、自信が深まりつつある。「あと2日、どんどん伸ばしたい」と殻を破ったベテランは力を込めた。

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