日本完敗 今大会での五輪出場権獲得は絶望的に

[ 2011年11月12日 06:00 ]

<日本・セルビア>第1セット、スパイクを決める木村

バレーボールW杯女子第6日 日本0―3セルビア

(11月11日 北海きたえーる)
 世界ランク4位の日本は、同5位のセルビアに0―3のストレートで敗れ、3敗目を喫した。平均身長で劣る日本は、欧州選手権王者のセルビアから1セットも奪えず完敗。7位に転落し、3位以内に与えられるロンドン五輪出場権を今大会で獲得することは絶望的となった。

 壁は予想以上に高かった。セルビアはスタメンに1メートル90台が3人いて、スタメンの平均身長(約1メートル88)で日本最長身(1メートル87)の岩坂を上回る高さを誇る。空中戦で日本はなすすべがなかった。荒木主将は「高さとパワーに対応しきれなかった」と肩を落とした。

 立ち上がり、サーブで崩され、これまで得点源だった江畑もブロックされる苦しい展開となった。第2セットからはメンバーを入れ替えたが、奏功せず、エース木村も「どこかで流れを変えるプレーができたら違ったかもしれない」と悔やんだ。セルビアの高い打点に、真鍋監督も「今のわれわれのブロック力では厳しい」と、山本、井上が不在のセンター陣を嘆くしかなかった。

 これで3敗目。「五輪切符のためには、大事な一戦だった」と木村はつぶやいた。今後、世界ランク1位のブラジル戦(13日)、同2位の米国戦(18日)を残しているだけに、五輪出場権が与えられる3位以内に入るのは絶望的だ。奇跡を起こすためには残り5試合全勝が必須条件。真鍋監督は「可能性がある限りは戦う。13日の韓国に勝って、ブラジル戦に備えたい」と絞り出した。

続きを表示

2011年11月12日のニュース