暴行再発防止とドーピング防止対策強化を協会に指導

[ 2011年11月12日 06:00 ]

 文部科学省は11日、急死した鳴戸親方の暴行疑惑や十両・隆の山がインスリン注射していた問題で、日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)に電話で、暴行の再発防止やドーピング防止対策の強化に取り組むよう指導した。

 これに先立ち同日、日本相撲協会は、この問題に関する調査結果を文科省に報告。報告書によると、インスリン注射は鳴戸親方が「太る効果がある」と勧め、隆の山自ら申し出て09年秋から約1年間、断続的に打っていた。効果がないと判断して中止した10年秋以降は打っていないとした。暴行疑惑については、親方の急死で事実確認ができなくなり、調査を打ち切った。協会の規定ではインスリンを禁止薬物としていないため、今後の対応については「薬物等の防止のため、専門家を交えた専門委員会をつくり、関係規定の整備にすみやかに取り組む」とした。

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2011年11月12日のニュース