逆転女王へ さくら首位に2打差「自分が阻止できれば」

[ 2011年11月12日 06:00 ]

キャディーたちと握手を交わし、引き揚げる横峯

女子ゴルフツアー 伊藤園レディース第1日

(11月11日 千葉県長南町 グレートアイランド倶楽部=6607ヤード、パー72)
 雨による約2時間の中断のため、38人がホールアウトできす日没サスペンデッドとなった。逆転女王へ望みを残す横峯さくら(25=エプソン)と2週連続優勝を狙う上田桃子(25=フリー)が14番までプレーを終え2アンダーで並んでいる。ホールアウトした中では韓国の金ソヒ(28)が4アンダー、68で暫定首位。12日に第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われる。 

 逆転女王へ横峯の執念を感じさせたのがサスペンデッドとなった15番パー5だ。第2打を終え合図のサイレンが鳴ったが、この時点でやめるか、ホールアウトするかは選手の自由。同組の馬場、大山はホールアウトしたが、横峯は「打つこともできたんですが、あしたのほうが条件がいいので」と第3打以降を持ち越した。2バーディーを奪ってノーボギー、賞金ランク首位のアン・ソンジュも2アンダーとしており、1打でも大切にしたかったのだ。

 2時間の中断もマイナスにはならなかった。クラブハウスやロッカーで待つ選手が多い中、横峯は移動に利用しているキャンピングカーのキッチンで「お茶する感じで、ゆっくりと過ごせました」。このリラックス効果で、再開直後の10番でバーディーを奪っている。

 09年には残り3戦で2勝し大逆転女王に輝いたが、“打倒アン”は簡単ではない。現在、その差は約3900万円。今大会でアン・ソンジュが優勝すれば決まり。優勝しなくても横峯がアン・ソンジュに約380万円差を付けられれば逆転の可能性が消える。「自分が阻止できればうれしい。あしたは長くなりますが条件は一緒。メリハリをつけて」と22ホールに挑む。

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2011年11月12日のニュース