白鵬“天国の13日間”そして“屈辱の2日間”

[ 2009年5月25日 06:00 ]

優勝決定戦で日馬富士の下手投げに沈められる白鵬(右)

 【大相撲夏場所千秋楽】白鵬が2日連続で悪夢に見舞われた。本割で朝青龍に快勝し、迎えた日馬富士との決定戦。立ち合いで簡単に懐に入られ、不利な体勢に追い込まれた。13日目の日馬富士戦で左腰を痛めた影響からか、最初の下手投げは何とか踏みとどまったものの、2度目の投げの時にはこらえきれず土俵に崩れ落ちた。

 「汗で滑ってうまく(右上手を)巻き替えることができなかった。立ち合いもズレていた」。支度部屋では悔しさをこらえるように淡々と話した。14日目に連勝が33でストップし通算11度目の賜杯も最後で入門時のライバルに奪い去られた。
 「力を精いっぱい出した結果。いい勉強になった」。支度部屋でまげを整えている時にテレビモニターから漏れてきた日馬富士の優勝インタビューに耳を傾けた。土俵で受けた屈辱は土俵で晴らすしかない。「(来場所も)15日間、千秋楽までやること」と名古屋場所での雪辱を誓っていた。

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2009年5月25日のニュース