“相棒を犠牲に”任恩娥V呼ぶポッキリショット

[ 2009年5月25日 06:00 ]

任恩娥は18番ティーショットを木の根元に打ち込んだが、クラブを折りながらピンチを脱出

 女子ゴルフツアーの中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン最終日は24日、愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部・石野コース(6421ヤード、パー72)で行われ、2打差の2位から出た任恩娥=イム・ウナ=(25=韓国)が今季初優勝、ツアー通算2勝目を挙げた。18番ではクラブを木に当てて真っ二つに折りながらもパーを死守。通算7アンダーで三塚優子(24=フリー)とのプレーオフに突入し、3ホール目で競り勝った。開幕からの連続ベストテン入り記録がかかった横峯さくら(23=エプソン)は11位に終わった。

【最終R成績


 クラブを犠牲にした執念の一打が優勝を呼び込んだ。三塚と並んで迎えた18番で、任恩娥はティーショットを左に曲げた。2打目はフォロースルーで木が邪魔になる状況だったが「クラブが折れてもいいから打とう」とパーを取るためにPWを振り抜いた。「シャキーン!」とすさまじい音を立てたクラブはシャフトの真ん中でぽっきりと折れ、ボールはグリーン奥のラフまで転がった。劇的なパーセーブがプレーオフの末の勝利を呼び込み「優勝したPWなので大事に持っておきます」と折れたクラブに感謝していた。

 ≪三塚プレーオフで力尽きた≫単独首位で最終日を迎えた三塚はプレーオフで力尽きた。序盤でスコアを落としながらも13番パー5のイーグルなどでばん回。しかし、16番の1メートルのバーディーパットや17番の2メートルのパーパットなど勝負どころでパットが決まらなかった。「ウナちゃんがいいプレーをしていたのに、自分がふがいなくてイライラした」。今季2勝目を逃した悔しさをあらわにしつつも「調子は悪くないし、またチャンスはくる」と自分に言い聞かせた。

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2009年5月25日のニュース