プロ顔負け!中3女子が堂々5位突破!

[ 2009年3月8日 06:00 ]

16番、ティーショットを放つ比嘉真美子

 女子ゴルフツアーのダイキン・オーキッド・レディース第2日は7日、沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6415ヤード、パー72)で行われ、15歳の中学3年生、比嘉真美子(沖縄・本部中)が4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算2アンダー、142で首位と6打差の5位につけ、堂々の予選通過を果たした。ボギーなしの6バーディーで66をマークし、通算8アンダーとした三塚優子(24=フリー)が首位に浮上。プロデビュー戦となった金田久美子(19=レプロエンタテイメント)は76と崩れ、通算8オーバーでカットラインに5打及ばず、予選落ちした。

【第2R成績


 沖縄にまた1つ新しい才能が生まれた。強い雨と風の中、中学3年の比嘉がプロ顔負けのラウンド。「アイアンがさえていて、パターも入ったので安定したプレーができました」。5位での決勝ラウンド進出に笑顔を見せた。
 地元出身の選手を対象にしたアマチュア選手権で4位に入ったことで、2年連続となる出場権を獲得。昨年は予選落ちしたが、今年はあどけない表情とは裏腹に堂々のラウンドを見せた。全国中学選手権、九州女子選手権を制し、JGAのチームジャパン・ジュニアにも入るなどアマとしての実績は十分。1メートル60、57キロの体を生かした「パー5を狙う攻めのゴルフ」が身上で、250ヤードを超える1Wを武器に、4番で残り60ヤードの第3打を5メートルにつけるなど、パー5の4ホールで3つのバーディーを奪った。
 ピンチではミラクルショットも見せた。第1打を池に落とした15番は、ドロップした第3打が木が邪魔になり刻むしかなかった。だが、65ヤードを残した第4打をSWで直接カップに入れ、地元のギャラリーを沸かせた。
 過去、中学生で予選を通過した選手の中には宮里藍、諸見里しのぶ、米ツアーに挑んでいる宮里美香らがいる。いずれも沖縄出身で現在はトッププロ。大会前に練習ラウンドで比嘉と回った諸見里は「飛距離も出ているし、しっかりしたスイングもしていた。さすが」と“後輩”の将来性に太鼓判を押した。
 比嘉は全国からの誘いを断って4月から沖縄の本部高に通う。夢は「地元で強くなって、日本のトップに立つ選手になる」ことという。「最終日は優勝とか上位とか考えずに自分のプレーをしたい」と控えめだが、愛する地元で最高のプレーを見せれば中学生Vの可能性も十分にありそうだ。

 ◆比嘉 真美子(ひが・まみこ)1993年(平5)10月11日生まれ、沖縄県本部町出身の15歳。両親に勧められ、11歳でゴルフを始めた。初ラウンドは小学6年の時でスコアは97。08年に日本ゴルフ協会のチームジャパン・ジュニア入り。九州女子選手権、全国中学選手権夏季大会で優勝。07年から2年連続で日本女子アマに出場。ベストスコアは66。1メートル60。57キロ。血液型O。

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2009年3月8日のニュース