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クロアチアのバットマン ニューヒーロー名乗り!“144億円の価値”20歳グバルディオル

[ 2022年12月9日 05:10 ]

FIFAワールドカップカタール大会

日本戦で前田と競り合うクロアチアのグバルディオル(AP)
Photo By AP

 【Today's CHECK 準々決勝】クロアチアの“バットマン”が王国を止める。前回大会準優勝チームで守備の要が、弱冠20歳のDFグバルディオル。大会直前に鼻骨を骨折したため黒いマスクを着用してプレーする、全てを兼ね備えた新世代のセンターバックだ。恵まれたフィジカルを生かした高さと強さだけでなく、日本をPK戦で破った決勝トーナメント1回戦では快足を誇るFW浅野拓磨に競り負けないスピードを披露。ツイッターで名前がトレンド入りするなど、日本のファンにも強い印象を残した。

 今大会4試合でわずか2失点の守備だけでなく攻撃力も抜群。左足から繰り出される高精度のパスで起点となり、スペースがあれば得意のドリブルで前線まで攻め上がる。今大会の活躍で評価はうなぎ上り。昨年ドイツ1部ライプチヒに加入した際の移籍金は1880万ユーロ(約27億円)だったが、同国出身で元広島MFのミキッチ氏は「世界を見渡しても20歳でこれだけ成熟したプレーを見せる選手はいない。少なくとも1億ユーロ(約144億円)の価値がある」と期待を寄せる。

 名前がペップ・グアルディオラ監督に似ていることから愛称は「リトル・ペップ」。その名将が率いるマンチェスターCをはじめ欧州ビッグクラブが争奪戦を展開していると伝えられており、今大会中に「いつかRマドリードでプレーしたい」と発言して注目を集めた。FWネイマールが復活し勢いに乗るブラジルを封じれば、その名声はさらに高まることになりそうだ。

 ◇ヨシュコ・グバルディオル 2002年1月23日生まれ、ザグレブ出身の20歳。地元の名門ディナモ・ザグレブの下部組織出身で、19年に17歳でトップチームデビュー。21年ライプチヒに5年契約で加入し、ドイツ1部1年目は29試合2得点。ドイツ杯初優勝にも貢献した。昨年A代表デビューし、国際Aマッチ16試合1得点。1メートル85、81キロ。利き足は左。

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2022年12月9日のニュース