×

ウェールズ 64年ぶりW杯、欧州最後のイス勝ち取った ベール“黄金の左”OG!貴重1点呼んだ

[ 2022年6月7日 05:15 ]

W杯欧州予選プレーオフA組決勝   ウェールズ1-0ウクライナ ( 2022年6月5日    英国カーディフ )

<ウェールズ・ウクライナ>W杯出場を決め喜ぶウェールズの選手たち(ロイター)

 ウェールズがホームでウクライナを1―0で下し、1958年スウェーデン大会以来、2度目のW杯出場を決めた。64年ぶりの出場は大会史上最長ブランクとなった。ロシアによる侵攻を受けたウクライナは奮闘したが、16年ぶりの出場はならず、国民に朗報を届けることはできなかった。

 終了の笛にチームカラーの赤で染まった満員の客席が揺れ、選手が抱き合って喜びを分かち合った。64年ぶりのW杯。ウェールズを悲願達成に導いたベール主将は「ウェールズのサッカー史上で最高の結果だ。みんな我を忘れたよ」と笑った。

 歓喜の一瞬は前半34分だ。左45度、25メートルの位置からチームの大黒柱ベールが左足でFK。クリアしようとした相手MFヤルモレンコが頭でコースを変える形となった。オウンゴールと判定されたが、Rマドリードで欧州CL5回制覇など、数々の栄冠を勝ち取ってきた“黄金の左”が大一番で貴重な1点をもたらした。

 相手は戦禍に苦しむウクライナ。ベールは試合前に「世界中が相手を応援するだろうけど俺たちだってW杯に行きたい」と訴えていた。両チームが死力を尽くした一戦を制し、ウェールズがカタール行きを決めた。

 《史上最長ブランク》ウェールズが1958年のスウェーデン大会以来、64年ぶり2回目のW杯出場。これまで出場間隔が最も長かったのは1990年大会のエジプトと94年大会のノルウェーの56年ぶり。ウェールズはこれを更新する最長ブランク出場となった。次回の2026年大会から出場枠が32から48に増える。1938年大会を最後に出場のないキューバや同年にオランダ領インドとして出場したインドネシアなど、さらにブランクを更新する出場国もありそうだ。

続きを表示

2022年6月7日のニュース