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ネイマール大好きVS日本5戦9発 新国立最多6万3638人沸かせた“本気”のフル出場

[ 2022年6月7日 05:30 ]

キリンチャレンジカップ2022   ブラジル1-0日本 ( 2022年6月6日    国立競技場 )

<日本・ブラジル>前半、試合開始早々、華麗なヒールパスを見せたネイマール(影・西海健太郎)
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 たかが1点、されど1点。日本相手に最少得点しか奪えなかったブラジルだが、勝利を得るには十分だった。

 「非常にハイレベルな戦いだった。両チームともに高いクオリティーを示して競い合った内容。W杯レベルの対戦だったと思う」とチチ監督。日本に対して敬意を払った一方で「その中でも我々の方が執拗(しつよう)に得点を追いかけて勝利を得たと思う」と結果に対する執着心の差にも言及した。

 違いを生んだのはネイマールだった。後半32分に均衡を破るPK弾をゴール左に決め、代表通算得点を74に伸ばした。ブラジル代表史上最多のペレまで3点。対戦相手別で最多となる日本戦は全5試合連続で9得点だ。

 エースは開始直後から全開だった。前半2分にビニシウスが横パスでつなぎ、ペナルティーエリアに入った位置でネイマールが受ける。ゴールに背を向けた状態から右足で意表を突くヒールパス。裏に抜けたパケタのシュートは左ポストに嫌われたが、新しい国立で最多の6万3638人の観衆を沸かせた。

 2トップの一角から、時には中盤の深い位置まで縦横無尽な動きを見せたネイマールは、前半27分にペナルティーエリアの外から強烈な一撃を放つなどチーム最多のシュート8本。パスで周囲を動かして攻撃を組み立て、1―0というスコア以上の実力差を見せつけた。

 地元メディアに「W杯のことをたくさん考えている。開幕が待ち切れない」と話すネイマール。地元開催だった14年は4強入りしたが、負傷で準決勝には出場できず、18年は準々決勝で敗退した。自身3度目の大舞台に向け、手応えをつかんでいる。その要因が21歳のビニシウスら若手の台頭。「ブラジルは絶好調の若い選手もいて、とても強い。(優勝へ)大きなチャンスがあると思っている」と期待している。自身初のW杯制覇へ、連係をさらに高めていく。

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2022年6月7日のニュース