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ウクライナ 16年ぶり悲願届かず、内容圧倒も競り負けてW杯出場スルリ

[ 2022年6月7日 05:15 ]

W杯欧州予選プレーオフA組決勝   ウクライナ0-1ウェールズ ( 2022年6月5日    英国カーディフ )

<ウェールズ・ウクライナ>好機を逃し、うなだれるウクライナ代表(ロイター)

 ウェールズがホームでウクライナを1―0で下し、1958年スウェーデン大会以来、2度目のW杯出場を決めた。64年ぶりの出場は大会史上最長ブランクとなった。ロシアによる侵攻を受けたウクライナは奮闘したが、16年ぶりの出場はならず、国民に朗報を届けることはできなかった。

 1点が遠かった。攻めても攻めてもゴールが入らない。戦禍にあえぐウクライナ国民に希望を与える勝利を届けられず、ペトラコフ監督は「可能なことは全てやったが、運がなかった。得点できずに申し訳ないが、これがスポーツ」と嘆いた。

 内容で圧倒しながらオウンゴールで競り負ける非情な幕切れ。イレブンは雨の中で1点を激しく追い続け、気概は示した。マンチェスターC所属でメディアを通じて母国への思いを訴えてきたジンチェンコは「自分も銃を持って戦うべきか考えたこともある」と明かす。それでもピッチから国民を勇気付けるため“本職”での戦いを選んでW杯切符に挑んだ。敗れはしたが「我々の戦いぶりは人々の記憶に残るだろう」とペトラコフ監督。誇りとともに舞台を去る。

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2022年6月7日のニュース