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INAC神戸がWEリーグ初代女王!黄金時代再来の予感 星川監督「前回より今回のほうがうれしい」

[ 2022年5月9日 05:30 ]

WEリーグ第20節   INAC神戸3-0ノジマ相模原 ( 2022年5月8日    相模原ギオンスタジアム )

<ノジマ相模原・INAC神戸>WEリーグ初代女王となり歓喜のINAC神戸イレブン(撮影・西海健太郎)
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 各地で3試合が行われ、首位のINAC神戸がノジマ相模原に3―0で快勝し、初代女王に輝いた。なでしこリーグ時代の11、12年シーズンを無敗で連覇に導いた星川敬監督(45)が今季、9年ぶりに復帰し、いきなりのV奪還。黄金時代の再来を予感させる独走劇で日本初のサッカー女子プロリーグを制した。

 栄冠を告げるホイッスルが響く。星川新監督に導かれた選手たちが心から喜べる、9年ぶりのトロフィーアップの瞬間が訪れた。

 「久しぶりに女子サッカーに帰ってきて、選手も半信半疑の中、自分を信じてくれた。前回より今回の優勝の方が間違いなくうれしい。浦和も勝っていたし重圧も感じていた」

 2位・三菱重工浦和の動向も気になる中、自力で決めるべく一丸となったチームは前半早々から仕掛けた。前半8分。GK山下の低く長いゴールキックがアシストのような形になり、DFラインの裏に抜けたFW田中がボールを受け、そのまま左足で流し込んだ。

 貴重な先制点に「貢献できてホッとしている」と笑ったストライカーは「後手に回るシーンも多かった。2点目を取ることでみんなを楽にしたかった」と奮起。後半25分にも、ペナルティーエリア手前の位置から2点目となる豪快なミドルシュートを叩き込んだ。

 9年前を知る主将のMF中島は「今季あと2試合、女王らしいサッカーを見せたい」と最後まで全力で挑むことを宣言した。星川監督が前回采配を振った11、12年シーズンは通算34戦無敗。今季も4日広島戦で敗れるまで16戦無敗。52試合でわずか1敗という圧倒的強さに加えて、選手の意識の高さ。「第2次INAC時代」の到来を感じさせるには十分だった。(八木 勇磨)

 《ガラス製のトロフィー贈呈》INAC神戸には、女性職人がつくったガラス製の優勝トロフィーが渡された。女性の活躍を妨げる「ガラスの天井」から着想を得て、WEリーグの岡島チェアらが蹴ったサッカーボールで、一度壊したガラスが材料になっている。ねじれた形は世界一を目指すWEリーグの「上昇する力」を表現。INAC神戸の中島主将はトロフィーを受け取ると高く掲げ、喜びを表した。

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