神戸　イニエスタ復帰でも勝てず…ツキにも見放され開幕11試合勝利なし

明治安田生命J1第12節   神戸0-2G大阪 （ 2022年5月8日    パナスタ ）

＜G大阪・神戸＞後半、厳しいマークにあう神戸・イニエスタ（左）＝撮影・坂田　高浩
Photo By スポニチ

　明治安田生命J1リーグは3試合が行われ、最下位の神戸はG大阪に0―2で敗れ、クラブワーストを更新する開幕11試合勝利なしとなった。体調不良の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ（37）が復帰したものの、ツキにも見放された。

　神戸は数的不利にも、不運な判定にも泣かされた。ACL1次リーグを首位で通過した勢いを持ち込めず、開幕11試合勝ち星なし。イニエスタが復帰を果たしたものの、状況を変えるまではできなかった。

　「ベンチで見る限り明らかに相手に当たって出たように見えた」

　ロティーナ監督が思わず恨み節を言ったのは、後半35分のシーンだ。G大阪FWレアンドロ・ペレイラのクロスをDF槙野がクリア。跳ね返ったボールは、相手に当たったようにも映ったが、判定はCK。そこから致命的な先制点を許してしまった。槙野は「難しい判断だと思う。ただプレーしている身としては…」と渋い表情を浮かべるしかなかった。

　前半34分にDF菊池が一発退場したのも響き、最後の最後に力尽きた。後半9分から出場したイニエスタは試合後、無言。武藤も大迫も「今日はすみません」とスタジアムを後にした。

　ワースト2位の開幕13試合未勝利（11年福岡、21年横浜FC）まであと「2」に迫る。次戦は鳥栖戦。どんな形でも良い。勝利だけが欲しい。（飯間　健）