フランス決勝進出　2点ビハインドからベルギーに逆転勝ち　最年少50試合出場エムバペが全得点に絡む

欧州ネーションズリーグ準決勝   フランス3―2ベルギー （ 2021年10月7日    イタリア・トリノ ）

勝利し喜ぶエムバペ（AP）
Photo By ＡＰ

　18年W杯王者フランスがFIFAランキング1位のベルギーを破って決勝進出を決めた。前半に2点を先行されたが、後半に3得点して逆転勝ち。デシャン監督は「やれることをやっただけだが、相手が現在世界1位にランクされているチームであることを忘れてはいけない。フランス代表が成し遂げたことは素晴らしい。ハーフタイムにそんなことができると思った人は多くはないだろう。全ては選手のおかげ。誇りと気質を見せつけてくれた」と振り返った。

　マン・オブ・ザ・マッチにはエムバペが選ばれた。後半17分に反撃の口火を切るベンゼマのゴールをアシストすると、7分後に同点のPK弾。後半45分にT・エルナンデスが決めた決勝点にも絡み、チームを決勝に導いた。

　16強で敗れた今夏の欧州選手権では4戦不発に終わり、スイスとの決勝トーナメント1回戦ではPK戦で5人目に登場して敗戦に直結する失敗で批判を浴びた。それでも指揮官は「彼に疑問を抱いたことはない。私は常に彼とともにあることを示し、支えてきた」と振り返り「フランスは彼がいると、より強くなる」と称賛。フランス代表史上最年少の22歳で50試合出場を果たした怪物にはスペインと対戦する10日の決勝でも大きな期待がかかることになりそうだ。