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痛恨の1敗も…主将のDF吉田「2敗まではできるとポジティブに」ミスした柴崎には「まだ盛り返せる」

[ 2021年10月8日 08:04 ]

サウジ選手と激しく競り合う吉田(右)と長友(左)=ロイター

 ミスを突かれてサウジアラビアに重い黒星を付けられたが、主将のDF吉田麻也は敢えて“許容範囲”と強調した。前回のロシアW杯アジア最終予選は6勝2分け2敗で1位通過。「僕もこの負けを経て2位に入ればいいというマインドでいます。1位でも2位でもW杯出場はW杯出場。前回予選も2敗している。2敗目は突破後だったが、つまり2敗まではできるとポジティブに考えたい」と次戦オーストラリア戦へ目を向けた。

 最終ラインのリーダーとして、ほぼ完璧に統率した。相手に崩された形は皆無。柴崎のバックパスがズレたシーンから致命的な1失点を喫した。だが「それもサッカーの一部。大事なのはどう立ち上がるか。個人としてもチームとしても切り替えて、良いチームはここから盛り返せる」と力を込め、試合後は柴崎に「まだ盛り返せるから」と声を掛けたという。それは自身にも言い聞かせているようで「万が一、予選敗退すれば恐らくガラリと入れ替わるだろうし、自分もそこが区切りになるでしょう。そんな不甲斐ない結果になれば、スパッとしようと思う」と残り7試合へ背水の決意を示した。

 試合後のフラッシュインタビュー前には、相手サポーターによる差別的な挑発行為に激高。スタンドに詰め寄り、一時はインタビューエリアを離れるシーンもあった。それでも気を取り直して取材応対するなど、プロとしての使命感と誇りを貫いた。「まだ終わっていない」。現行のホームアンドアウェー方式となった98年W杯フランス大会アジア最終予選以降、3試合1勝2敗は過去ワーストスタート。それでも主将の目は死んでいない。

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2021年10月8日のニュース